「卓球にはどんな打ち方があるの?」
「打ち方の種類が多すぎてよく分からない」
この記事ではこのようなお悩みを持つ方に、卓球の打ち方について網羅的に解説します。
卓球のほぼすべての打ち方を解説しているので、わからない技術があれば探してみてください。この記事を参考に、あなたのレベルに合った打ち方を見つけて、習得しましょう。使える打ち方が増えれば、試合を優位に進められます。
なお、この記事で解説する左右は、すべて右打ちの人を基準にしています。左打ちの人は逆だと考えてください。
卓球の打ち方は多彩な種類がある
卓球の打ち方は、ラケットやラバーの種類、戦型によって、多彩な種類があります。サーブにもさまざまなフォームがあり、ラリーでもさまざまな攻撃技術、守備技術があります。また、初心者が多用する技術から中級者以上が多用する技術まで、レベルによってもさまざまです。
自分の戦い方を考えながら、どの打ち方を練習するべきか考えましょう。
- ミート打ち
- ドライブ
- カウンター
- スマッシュ
- フリック
- チキータ
- プッシュ
- ツッツキ
- カット
- ブロック
- ロビング
- サーブ
ミート打ち
練習の最初に行うフォア打ちのような打ち方をミート打ちといいます。ボールをこすって回転をかけるのではなく、小さいモーションで押し出すように打ちます。バックに表ソフトを貼っている選手が多用する技術です。弱い上回転がかかり、初速が速いです。
ドライブ
攻撃技術の中でもっとも多用される技術です。ボールをこすり上げるように打って強い上回転をかけるため、強く打球しても空気抵抗によってボールが落ちて台に入ります。また、台についたときに摩擦で加速するのも特徴です。
スピードドライブ
回転量よりスピードを重視するドライブです。腰の回転と腕のスイングを大きく使い、遠心力を生むことでボールのスピードを出します。コースに決まれば得点につながりやすいです。しかし、大きな弧線を描かないため台に入らないリスクもあります。
ループドライブ
スピードよりも回転量を重視するドライブです。コンパクトにスイングすることで、強い回転をかけてミスを誘います。弧線が大きいため、スピードドライブより安定して台に入ります。回転が弱かったり、コースが甘かったりするとカウンターを打たれるリスクが高まります。
カーブドライブ
カーブドライブは、横上回転をかけるドライブです。ラケットを傾けてボールの右側を打球し、打者から見て左に曲がります。
中陣に下がって引き合い(台から離れたところからドライブを打ち合う)になったときに、稀に使われます。ドライブの打ち合いから、急に曲げることでミスを誘う技術です。
シュートドライブ
シュートドライブは、カーブドライブと逆の横上回転をかけるドライブです。ラケットを傾けてボールの左側を打球し、打者から見て右に曲がります。引き合いになったときに使われる場合がありますが、カーブドライブ以上に希少です。
ナックルドライブ
卓球でいうナックルとは、回転の少ないボールといいます。ナックルドライブとは通常のドライブより回転数の少ないドライブで、ボールを押し出すように打ちます。ドライブと同様に上回転ですが、回転数を少なくすることで、相手のミスを誘います。
裏面ドライブ
ペンのラケットで使われる打ち方です。ペンは一般的にフォア面のみで打球しますが、バック面にラバーを貼ることで、裏面でドライブを打つことも可能です。普通のドライブとは反対に手首を回して、ドライブを打ちます。
カウンター
カウンターとは、相手のドライブを早い打点(バウンドした直後)で捉えて、ドライブで返す技術です。早い打点で打つため、相手の回転が強く残っており、ボールのスピードも速い状態です。そのため、正確に捉えるのは困難ですが、相手のボールの力を利用して強い打球を打つことができます。
また、早い打点で打つ分、相手に戻る時間を与えません。そのため、入ればポイントを奪える確率が高い技術です。
また、ドライブで返すのではなく、押し込むような打ち方でカウンターを打つ「パンチカウンター」と呼ばれる技術もあります。伊藤美誠選手の「みまパンチ」や張本智和選手の「はりパンチ」など、愛称もついています。
スマッシュ
スマッシュは、高い打点から台と平行にスイングして、強打を打つ技術です。最も打球速度が高い技術で、プロだと時速90kmに達することもあります。入れば高い確率でポイントを奪えるでしょう。
あまり使われませんが、下回転の「カットスマッシュ」と呼ばれる技術もあります。ハエたたきのように打つことで、下回転のスマッシュになります。入れば返しづらいのですが、自分もミスしやすいので注意しましょう。
スマッシュについては下記の記事で詳しく解説しています。
スマッシュに苦手意識がある方や、強いスマッシュが打てない方はぜひ参考にしてください。
卓球のスマッシュの練習方法とコツとは?スマッシュの返し方も解説
フリック
フリックとは、攻撃的な台上技術です。台上技術とは、卓球台の上で使う技術のこと。卓球台の上では、ドライブのようにラケットを下げるバックスイングができません。そのため台上は、台外とは違う技術が必要になります。
フリックは台上からコンパクトに払うように打って、上回転をかけます。ボールのスピードや威力はドライブほど出ませんが、相手との距離が近いため、詰まらせたりポイントを奪ったりすることも可能です。
フリックについては下記の記事で詳しく解説しています。
フリックが苦手な方や、フリックのやり方がわからない方はぜひご一読ください。
フリックの基本から練習方法、コツや戦術まで解説!初心者から上級者まで
チキータ
チキータは、フリックと同様に攻撃的な台上技術です。バックハンド限定の技術で、手首を大きくひねり、ボールの左側を打球することで、横上回転をかけます。フリック以上に強烈な回転がかかるため、、より有効な攻撃が可能です。
サーブで強い下回転を出されると、フリックで強打するのは困難なため、レシーブがストップかツッツキに限定されてしまいます。チキータなら、ボールの横を打球することで回転の影響を抑えられるため、強い下回転に対しても強打できるのです。
上級者同士の試合で多用される技術になります。習得するには時間がかかるため、中級者以上になってから取り組みましょう。
なお、チキータとは逆に手首をひねって、ボールの右側を打球する「逆チキータ」と呼ばれる技術もあります。伊藤美誠選手が用いる技術です。
チキータについては下記の記事で詳しく解説しています。
習得が難しい技術ですが、身につければ強い武器になるので、チキータを習得したい方はぜひご覧ください。
卓球の基本「チキータ」とは?打ち方のコツや練習方法を徹底解説
プッシュ
プッシュは面を相手に向けたまま、押し出すように打つ技術です。粒高や表ソフトを使う選手が使う技術で、ナックルを打つことができます。不規則な変化で、相手のミスを誘う技術です。
ストップ
ストップは守備的な技術で、台上で2バウンドするように下回転をかけて返します。バウンド直後を優しくタッチして下回転をかけるのがポイントです。台の外にボールを出さないことで、相手のドライブを防ぎます。
ストップについては下記の記事で詳しく解説しています。
ストップが苦手な方や、ストップのやり方がわからない方はぜひご一読ください。
ストップの基本から練習方法、コツや戦術まで解説!初心者から上級者まで
ツッツキ
ツッツキもストップと同様に守備的な技術です。ストップと違うのは台から1バウンドで出る点です。台から出るため、ドライブを打たれるリスクは上がりますが、ストップよりも強い下回転がかかった速いボールを打てます。多くの初心者が最初に覚えるレシーブ技術です。
また、ボールに横下回転をかける「横回転ツッツキ」もあります。
ツッツキについては下記の記事で詳しく解説しています。
ツッツキが苦手な方や、ツッツキのやり方がわからない方はぜひご一読ください。
卓球のツッツキとは?練習方法からミスしないコツまで徹底解説
カット
カットは「カットマン」が主に使う守備的な技術です。台外から、ラケットを上から下に振り下ろして強い下回転をかけて、相手のミスを誘います。
強い下回転がかかっているため、相手は強く持ち上げないと、ドライブできません。あまりに下回転が強くドライブを打つのが困難なカットを「デスカット」と呼ぶこともあります。
初心者はカットマンと対戦経験の浅い選手が多いため、実力が上の選手にも勝ちやすい戦い方です。しかしカットマンは、上に行けば行くほど勝てなくなるのが実情です。
なお、ボールに横下回転をかける「横回転カット」もあります。小塩遥菜選手が多用している技術です。また、回転数の少ない下回転を打ってミスを誘う「ナックルカット」もあります。
ブロック
ブロックは守備的な技術で、相手の強打を確実に返球するために使われます。打球するときに少し押したり引いたり、コースを振ったりなど、変化をつけて相手を崩すことも可能です。相手の打球が強ければ強いほど、ブロックしたときの打球も強くなるため、相手の威力を利用してポイントを奪えます。
しかし、コースが甘かったり、打球の質が平凡だと強打を連打されやすいので気をつけましょう。
ブロックについては下記の記事で詳しく解説しています。
ブロックが苦手な方や、もっと上達したい方はぜひご覧ください。
【卓球初心者向け】勝てるブロックのコツと練習法を解説
カットブロック
カットブロックは粒高やアンチラバーを使う選手が、前陣で多用する技術です。相手のドライブのバウンド直後を、小さく上から下に振り下ろすことで、相手の上回転に下回転を足して返球します。
強烈な下回転がかかる上に、早い打点で打球するため相手に時間を与えません。そのため相手のミスを誘いやすい技術なのです。しかし、相手のドライブをカットブロックで台に収めるには高い技術が必要です。
サイドスピンブロック
サイドスピンブロックとは、横にこすりながら打球して、横回転をかけるブロックです。横にこすることで、打球の勢いを抑えられます。しかし、かなり高度な技術なので実践で使われることは極めて稀です。丹羽孝希選手が稀に国際大会でも使用していました。
ロビング
ロビングは、山なりのボールで返球する技術です。下から上に持ち上げるように、ポーンと台に返球します。相手にスマッシュを打つチャンスを与えるものの、スマッシュのミスが多い選手には有効です。
また、相手に攻められて、やむを得ずロビングを上げるパターンもあります。それでもロビングで粘り続けることによって、相手が先にミスをしてくれることもあります。スマッシュが苦手な選手には、あえてロビングを上げることでポイントを奪う戦い方もあるのです。
ロビングについては下記の記事で詳しく解説しています。
ロビングのコツはもちろん、ロビングの具体的な対策方法も紹介しているので、ぜひ御覧ください。
【卓球】ロビング打ちのコツから粘る相手の対策まで徹底解説
サーブ
サーブにも、下記のようにさまざまな打ち方があります。初心者はフォアサーブや巻き込みサーブからはじめましょう。
- フォアサーブ
- 巻き込みサーブ
- バックサーブ
- しゃがみ込みサーブ
- YGサーブ
フォアサーブ
もっとも基本的なサーブの打ち方で、多用な回転を出せるのがフォアサーブです。台に対して横を向いて打球します。
巻き込みサーブ
フォアサーブのフォームから、身体の回転と共に巻き込むように打つフォームです。横上回転や横下回転など、横回転系のサーブを出しやすい特徴があります。
バックサーブ
台に正対して立ち、ラケットのバック面で横にこするように打球します。初心者でも強い横回転をかけられるフォームです。また、打球後に下がりやすいため、カットマンが多用するフォームです。
しゃがみ込みサーブ
台に正対して立ち、しゃがみながらラケットを上から下に振り下ろすように打球するサーブです。ラケットを振り下ろすことで、力の弱い選手でも強い回転をかけられます。
YGサーブ
YGサーブとは、ヤングジェネレーションサーブの略称です。台に対して横向きに立ち、脇の下から身体の前方へスイングします。フォアサーブとは逆のスイング軌道で、強烈な横回転をかけることができます。中級者以上向けのフォームです。
卓球のサーブの種類については下記の記事で詳しく解説しています。
サーブのバリエーションを増やしたい方や、苦手なサーブがある方はぜひ参考にしてください。
卓球はサーブの種類が重要!サーブ一覧から回転のかけ方まで解説
まとめ
卓球の打ち方はさまざまです。初心者はミート打ち、ドライブ、ツッツキ、ブロックから練習しましょう。サーブはフォアサーブと巻き込みサーブからはじめるのがおすすめです。極論ですが卓球は、相手の台に返し続ければ負けません。
さまざまな打ち方に取り組むよりも、基礎的な技術を正確に打てるようになることが重要です。慣れてきたら徐々に難しい打ち方にも挑戦しましょう。この記事を参考にあなたに合った打ち方を練習して、上達に貢献できれば幸いです。
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