「下回転サーブしか打てない」
「回転が弱くてレシーブで点を取られてしまう」
「サーブを増やしたいけど何があるのか知らない」
サーブに苦手意識があると試合でなかなか勝てませんよね。
卓球のサーブはできれば多くの種類を持っておきたいところです。今回の記事では、有効とされるサーブの種類からその打ち方まで徹底解説しています。
記事後半には、初心者がまず身に付けるべきサーブを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
卓球のサーブを極めるにはこの3つを考えよう
強力なサーブを多く持っている選手の方が有利です。それだけ相手の苦手をつく可能性が高いからです。そのサーブの種類を増やす時に考えるべきなのが下記の3つです。
- 長さ、コース
- 回転
- 打ち方
サーブの長さとコース
サーブの長さは3種類あり、サーブのコースは細かく分けて5つあります。これらを組み合わせることでサーブが1種類できあがります。組み合わせて言うときは「フォア前」「バックロング」「ミドル前」などと言うことが多いです。
下記の表がサーブの長さとコースの組み合わせです。
サーブの長さ/サーブのコース | フォア | フォアミドル | ミドル(台の中央) | バックミドル | バック |
---|---|---|---|---|---|
短い(ネット前で2バウンド) | フォア前 | フォアミドル前 | ミドル前 | バックミドル前 | バック前 |
中間(台からギリギリでない) | – | – | – | – | – |
長い(2バウンドが台から出る) | フォアロング | フォアミドルロング | ミドルロング | バックミドルロング | バックロング |
この長さとコースの組み合わせを変えただけでも、相手のレシーブやそこからの試合展開は大きく変わります。
サーブの回転
サーブの種類と聞いて一番イメージするのが回転ですよね。サーブの回転はボールが回転する方向の種類分だけあります。
- 上回転
- 下回転
- 左右の横回転
- 斜め回転
- 無回転(ナックル)
- ジャイロ回転
それぞれの回転によって相手はレシーブの方法を変えなくてはいけないので、全ての回転を自在に操れたらかなり強力ですね。
サーブの打ち方
意外と見落としがちなのが打ち方です。サーブは打ち方によって、回転のかけやすさや回転の見破られにくさが変わります。
- フォアハンドサーブ
- バックハンドサーブ
- 巻き込みサーブ
- 投げ上げサーブ
- しゃがみ込みサーブ
打ち方が変わるとサーブ直後の体勢が変わるため、プレーの準備がしやすかったりします。また、ルール違反にならない程度にボールが見えづらい巻き込みサーブなどは、回転の判断がしづらいという特徴などがあります。
同じ回転、コースでも打ち方を変えただけで相手は身構えたりするので、複数の打ち方ができると有利になりますね。
サーブの回転の種類
まずはそれぞれの回転のかけ方を覚えていきましょう。また、回転のかけ方だけでなく使うべきシチュエーションや狙いも解説していくので、頭の片隅に入れておいてください。
なお、想定は右利きの裏ソフトシェークハンドです。
上回転系
上回転をかけるコツは下記のとおりです。
- ラケットを上から下に向かって擦るように打つ
- インパクト時にボールの上側を捉える
- ボールは相手コートに着地後、奥に伸びる傾向がある
純粋な上回転を使うことは多くないと思いますが、横回転と組み合わせたり、上回転系と見せかけた下回転サーブなどはよくあります。そのため、上回転系も自在に使えるようになりましょう。
下回転系
下回転をかけるコツは下記のとおりです。
- ラケットを下から上に向かって擦るように打つ
- インパクト時にボールの下側を捉える
- ボールは相手コートに着地後、手前に転がる傾向がある
ボールの下側を薄く切るイメージを持ちましょう。ラケットの芯で捉えるのではなく、ラバーの表面とボールの表面を薄くこすり合わせるのがコツです。
下回転系は攻められにくく、相手にボールを繋げさせることができるので、試合展開を有利に運びやすいサーブです。相手が攻撃的レシーブを苦手とする場合は、下回転サーブでツッツキを打たせて、三球目攻撃を狙っていきましょう。
横回転系
横回転をかけるコツは下記のとおりです。
- ラケットを横方向に動かして擦るように打つ
- インパクト時にボールの側面を捉える
- 左右どちらの回転もかけられる
- ボールは相手コートに着地後、横に逸れる
ラケットを上か下に立てて打つと回転をかけやすいです。横回転のレシーブを苦手とする初心者は多いため、左右どちらの回転も打てるようになっておくといいでしょう。
相手のレシーブを狙ったコースに限定したい時などにおすすめです。相手のレシーブにも横回転が加わることになるので、三球目攻撃の際には注意しましょう。
無回転系
無回転サーブを出すコツは下記のとおりです。
- ラケットを真っ直ぐにボールに当てる
- インパクト時にボールの中心を捉える
- 回転をかけないよう、ラケットの動きを最小限に抑える
- ボールの軌道が読みにくく、相手が回転を誤読する可能性がある
無回転は回転がかかっていると相手に思わせることが肝です。そのためには、強い回転がかかっているサーブを出すことと、そのサーブと同じフォームで無回転サーブを出して騙すことが必要です。
下回転系サーブで強い回転に大して準備をさせて、下回転サーブと同じフォームで無回転サーブを出せば、相手のレシーブは必ず浮きます。そこを狙う、などの戦略が立てられます。
そのため、無回転サーブに挑戦する前に上、下、横回転系のサーブを打てるようになりましょう。
サーブの打ち方の種類
同じ回転、コースでもサーブの打ち方を変えるだけで試合展開は変わっていきます。フォアサーブだけでなく、できれば複数の打ち方を覚えておくことをお勧めします。
フォアサーブ
最もサーブの打ち方として一般的とされる打ち方。
台に対して身体を横にして、フォアサイドでサーブを打ちます。打った後に身体が正面を向くので、次の準備もしやすいことが大きなメリットです。
バックサーブ
台に対して正面に立って、バックの面でサーブを打ちます。
横回転がかけやすいですが、使う選手が多くないので返球に慣れていない相手だと有利になったりします。ぶっつけ本番で行うと失敗するので、しっかり練習しておきましょう。
しゃがみ込みサーブ
サーブを打つ瞬間に身体を台より下までしゃがみこむことで、身体全体を使ってボールに強い威力を伝えることができるサーブです。
強い回転をかけやすく、上手にやればしゃがみこむことでインパクトの瞬間が見えづらくなり、回転がバレにくいというメリットもあります。
ただ、しゃがみこむことで次の動作に遅れてしまうというデメリットがあります。
巻き込みサーブ
フォアサーブの姿勢で、手首を内側に巻き込むようにして打つサーブです。
インパクトの瞬間が身体で隠されやすく、腕も見えづらいため回転がわかりづらいというメリットがあります。ラケットのどの位置にボールが当たるかで回転を変えられるので、プロでも使っている選手は多いです。
YGサーブ
肘を支点にして、内から外に向かって打つのがヤングジェネレーションサーブ、通称YGサーブです。
ボールの下側を横に切るため、回転が読みづらく返しづらいサーブになります。ただサーブを出すのが難しく、わかりにくく強い回転を出せる初心者はなかなかいないでしょう。
ハイトスサーブ
頭上より高くトスを上げて、落下のスピードでサーブの威力を高めるのがハイトスサーブです。
ボールの落下速度が速くてインパクトの瞬間が見えづらいというメリットがあります。しかし当然ですが、トスが安定しづらいのと、インパクトが難しくなるというデメリットもあります。
卓球はトスを失敗すると失点になりますから、目をつぶっても正しくハイトスができるぐらいまでしっかり練習をしましょう。
卓球初心者がまず身に付けるべきサーブ
ここまで多くのサーブの種類、打ち方を紹介してきました。最後に卓球初心者がまず身に付けるべきサーブを紹介しておきます。
下回転サーブ
下回転サーブは攻められにくく先手を取りやすいサーブです。初心者の内はまず「レシーブで点を取られない」ことを目指して、簡単には攻められないしっかりとした下回転サーブを身に付けましょう。
下回転が弱かったり、台から出てしまう長さだと相手に攻められてしまいます。相手に攻められない強い下回転サーブを覚えましょう。
ロングサーブ
初心者同士の勝負であれば「突然のロングサーブ」はかなり強力です。
特に相手がいないコースに向かって速いロングサーブが打てれば、サーブだけで点を取ることも可能です。ただ、ロングサーブはアウトになる可能性も高く、中々難しいでしょう。
まずはロングサーブだけを練習し、練習試合でここぞというタイミングでロングサーブを成功させるようにトライしてみましょう。
特にフォアサーブでバック前やフォア前にサーブを出すように見せかけたフォームで、フォアロングやバックロングにサーブを出せれば、かなり強力な武器になりますよ。
無回転サーブ
無回転サーブは他の回転がかかったサーブとフォームを似せることで真価を発揮します。
回転が良くかかっている下回転を覚えたら、全く同じフォームで一切回転をかけない無回転サーブを練習しましょう。これが成功すれば相手のレシーブはチャンスボールになって、点を取りやすくなるでしょう。
ボールの表面ではなく中心をとらえて押し出すイメージを持ちましょう。ラケットの先端ではなく手元側で打てば、回転がかかりづらくなるのでおすすめです。
巻き込みサーブ
巻き込みサーブは短いサーブ、ロングサーブ、フォアのコース、バックのコースと打ち分けるのが比較的簡単です。
また、回転とコースの分かりづらさも大きな武器です。
ただ基本は横回転系になるので、弱い回転になった場合は簡単にレシーブで攻められてしまうので注意しましょう。
巻き込みサーブはボールが当たるラケットの位置を変えるだけで、回転を変えられるのでぜひ身に付けてみましょう。
まとめ
今回はサーブの種類から、打ち方まで解説しました。
サーブは卓球でいうところの「1球目攻撃」です。サーブも攻めの技。これが強ければ、初心者同士の試合でまず負けません。黙々と練習できるのもサーブです。
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