フリックの基本から練習方法、コツや戦術まで解説!初心者から上級者まで

卓球の試合の様子

「どうやったらフリックをできるようになる?」

「フリックはどんな状況で使うの?」

「フリックでポイントを取るにはどうしたらいいの?」

この記事では、このようなお悩みを持つ方にフリックについて解説します。

前半ではフリックの概要、使う場面や練習方法、コツやメリット・デメリットなどの基本を解説。後半ではフリックの戦術や中・上級者向けの応用まで幅広く解説しています。この記事を参考に、フリックでポイントを奪いましょう。

卓球のフリックとは?

フリックとは、主にサーブレシーブで使われる台上技術です。小さなモーションで上回転をかけて、台上から攻撃します。台上技術とは、卓球台の上で使われる技術のこと。卓球の主な攻撃技術はドライブですが、ドライブを打つにはラケットを下げるバックスイングが必要です。

しかし、台上ではラケットを下げられないため、ドライブのバックスイングができません。そこで台上で攻撃する場合は、フリックのように小さなモーションの技術を使います。

ドライブほどのスピード・強い回転のボールは打てませんが、相手までの距離が近いため、相手に時間を与えません。いいコースに入ればレシーブエースを取ることもできます。また、相手の3球目攻撃を防いで、4球目の強打につながります。

(卓球ではサービスを1球目、レシーブを2球目と、打球するごとに〇球目とカウントする。サービス側の3球目攻撃は基本的な戦術)

フリックの種類

フリックには、フォアフリックとバックフリックがあります。

フォアフリック

フォアフリックとは、フォアハンドで行うフリックです。主にフォア前に来た、横上・横・ナックルなどのサーブに対して使います。

(フォア前とは、フォア側で2バウンドするような短いボールのことです。一方で、1バウンドで台から出るようなボールを「長い・ロング」などといいます)

バックフリック

バックフリックとは、バックハンドで行うフリックです。主にバック前に来た、横上・横・ナックルなどのサーブに対して使います。

バックフリックは、フォアフリックよりも手首を大きく使えるため、より強い回転をかけられます。

フリックを使う場面

フリックは主に、横・横上・ナックルなど、短いサーブのレシーブで使われます。下回転サーブのレシーブに使う場合もありますが、回転に負けないように持ち上げなければなりません。ネットミスしやすい上に、入っても有効なレシーブにはなりづらいのです。

特に回転数の多い下回転サーブをフリックするのは困難です。短い下回転サーブに対して強打をしたい場合は、チキータを練習しましょう。(チキータは後述します)

また、ストップ対ストップのラリーになったときに、フリックする場合もあります。ストップは前に踏み出して打球して、すぐに戻るフットワークが重要な技術です。ストップをした相手の戻りが遅れたときに上手くフリック出来れば、詰まらせて相手のミスを誘えます。

フリックの練習方法

横・横上・ナックルなどの短いサーブを出してもらいましょう。フォアもバックも、まずはクロスにフリックするところからはじめてください。クロスの方が台の端までの距離が長いので入りやすいためです。できるようになったら、ミドルやストレートにも打てるように練習しましょう。

また、ストップ対ストップのラリー中にフリックする練習も行いましょう。

フリックの練習解説図

フリックのコツ

フリックのコツは、下記4つです。

  1. ボールに素早く近づく
  2. 出した足に体重を乗せて、重心を下げる
  3. 肘と手首を使ってしっかり回転をかける
  4. 打球後すぐに戻る

ボールに素早く近づく

台の下に足を入れて、身体をボールに近づけます。手だけで打とうとすると、肘が伸びて強い打球が打てません。

出した足に体重を乗せて、重心を下げる

フリックでは、ボールの下から振って回転をかけるため、出した足に体重を乗せて重心を下げましょう。

肘と手首を使ってしっかり回転をかける

肘と手首を使って、相手の回転に負けないようにしっかり回転をかけます。

打球後すぐに戻る

打球後はすぐに戻りましょう。フリックは相手に近い距離から攻撃するため、相手に時間を与えません。しかし、自分にも素早く返ってきます。身体がかなり台に近づいているため、素早く戻らないと詰まらされてしまいます。

フリックのメリット

フリックのメリットは下記の2つです。

  • 2球目から攻撃できる
  • 相手に3球目を強打させない

2球目から攻撃できる

サービスは1球目攻撃とも呼ばれ、唯一相手の回転の影響を受けずに打球できます。そのため、相手のミスを誘うために、さまざまな回転や長さのサービスを出してきます。

特に、バックスイングが大きくできない、短いサービスを攻撃するのは困難です。レシーブ側は守備に回ることが多いのですが、フリックを使えれば2球目から攻撃して、ラリーを優位に進められます。

相手に3球目を強打させない

初心者のサーブレシーブは「ツッツキ」が多く用いられます。2球目にツッツキをさせて、3球目にドライブで強打を打つ、これが基本的な戦術です。そこで、フリックを使えれば、相手を詰まらせてブロックさせたり、リターンエースを奪ったりできます。

フリックのデメリット

フリックのデメリットは下記の2つです。

  • 威力(スピード・回転)を出すのが難しい
  • 回転を読み違えるとミスになる

威力(スピード・回転)を出すのが難しい

フリックは小さいバックスイングから、主に肘と手首を使って打球します。そのため、ドライブと比べると威力はどうしても劣ってしまうのです。そのため、コースが甘かったり読まれたりした場合、チャンスボールになります。

特に初心者の場合、クロスにしか打てない人が多くいます。それでは「フリック=クロスにくる」と読まれてしまうため、ミドルやストレートにも打てるようにしましょう。

回転を読み違えるとミスになる

フリックもほかの技術と同様に回転の読みが必須です。横回転だと思ってフリックしたら横下回転でネットミス、横上回転でオーバーミスなどが起こります。

相手のレベルが上がるほど、まったく同じフォームから横下・横上など、回転を出し分けます。回転の読みもレベルアップしましょう。

フリックの戦術

よりフリックを活かすための戦術を3つ紹介します。

  • 4球目カウンター
  • ミドルで詰まらせて4球目スマッシュ
  • ストレートに打つと見せかけてクロスへ

4球目カウンター

2球目にフリックした場合、相手がカットマンや粒高の選手でない限り、高い確率で上回転のボールが長く返ってきます。フリックをしたあとは、素早く下がってカウンターを狙いましょう。

(カットマンならカット、粒高ならカットブロックで返ってくる可能性が高い)

ミドルで詰まらせて4球目スマッシュ

ミドルにフリックすることで、詰まらせて相手の打球を浮かせましょう。コツはフォアハンドかバックハンドか迷うコースにフリックすることです。(ミドルはフォアとバックのどちらで返すか一瞬迷うことがあり、詰まらせやすい)

ボールが浮いてきたら、4球目をスマッシュしてポイントを奪うか、ラリーを優位に進められます。

ストレートに打つと見せかけてクロス

フリックのフェイントも有効な戦術です。例えば、打球する前に面をストレートに向けることで、相手はストレートに来ると読みます。そこで、打つ瞬間に面を変えてクロスに打ちましょう。レシーブエースも狙えます。

【中・上級者向け】フリックの応用

最後に、中・上級者向けにフリックの応用技術を紹介します。

  • ナックルフリック
  • 短いフリック
  • チキータ

ナックルフリック

ナックルフリックとは、回転数の少ないフリックです。通常のフリックはしっかり上回転をかけます。試合中に何度かフリックをして、相手が慣れてきたところでナックルフリックを打ちましょう。回転数の差で、相手のミスを誘えます。押すように打つのがコツです。

短いフリック

台上で2バウンドするフリックを打ちましょう。通常のフリックは長いので、相手はドライブを打とうします。上手くいけば、相手はドライブのバックスイングに入ってから短いことに気付き、焦って返球するのでミスを誘えます。

優しく打球するため、繊細なタッチが求められる技術です。

チキータ

回転数の多い下回転を、フリックで強打するのは困難です。面を上に向けて持ち上げてからフリックする技術もありますが、あまり威力は出せません。

回転数の多い下回転を台上で強打したい場合は、チキータを使いましょう。チキータはバックハンドで行います。バックスイングでは大きく手首をひねり、ボールの横側に触れて横上回転をかけて打球します。ボールの横に触れることで、下回転の影響をあまり受けません。

プロの試合では頻繁に使われる技術ですが、試合で使えるレベルにするには多くの練習が必要です。

【チキータの記事に内部リンク】

まとめ

フリックは、初心者から練習をはじめましょう。フリックができないと「短いサーブを出せばツッツキかストップしかない」と相手に読まれてしまいます。まずはクロスから打てるようになって、ミドルにもストレートにも打てるようになりましょう。

そして、中級者以上を目指す人は、ぜひチキータも練習してください。チキータは難易度の高い技術ですが、使えるようになれば大きな武器になります。

この記事を参考にフリックを習得して、試合に勝ちましょう。

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