「左利き選手と当たるといつも負けてしまう」
「左利きの対策をどうすればいいかわからない」
左利き選手に苦手意識を持っている方は意外と多いのではないでしょうか。右利き選手には強いのに、左利き選手にはあっさり負けてしまう選手は意外と多くいるものです。
今回は左利き選手をなぜ苦手とする人が多いのか、左利き選手はどう対策をすればいいのかを解説します。
記事後半には、具体的な対策の練習方法まで解説したので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
卓球選手は左利きが意外と多い
卓球界では、日本を代表する水谷隼選手や丹羽孝希選手をはじめ、世界的にも左利きの選手が多く活躍しています。これは単なる偶然ではなく、卓球において左利きには優位性があるからです。
また、ダブルスであれば右利きと左利きのペアが最も有利でしょう。なぜなら、互いに構えてもポジションが被らずに、スムーズにラリーができるからです。
ちなみに元日本代表の福原愛選手はもともと右利きでしたが、幼少期に左利きへ矯正したというのは、有名な話です。
卓球における左利きの4つのメリット
前述したとおり、左利きの選手には多くのメリットがあります。
- 苦手意識を持つ選手が多い
- サーブが有利
- ラリーで有利
- ダブルスがしやすい
ここからは左利き選手が卓球でどれだけ有利かを詳しく解説していきます。
左利きのメリット1.
苦手意識を持つ選手が多い
多くの選手は普段の練習や試合を右利き選手と行っているため、左利き選手との対戦に不慣れです。
苦手意識があるかどうかだけで、精神的に優位に立てます。卓球はメンタルスポーツと言われるほど、メンタルが重要であるため、相手が勝手に苦手意識を持ってくれるのはとても有利に働きます。
卓球のメンタルについては下記の記事で詳しく解説しています。
苦手意識を持つ相手との試合や、大会になると実力が発揮できないとお悩みの方はぜひ参考にしてください。
左利きのメリット2.
サーブが有利
左利き選手は右利き選手が出す横回転のサーブとは逆の回転になります。
リターンは回転に合わせて対応が変わるため、逆観点というだけで対応が一気に難しくなります。
特に初対戦の相手のサーブは返しづらいものです。さらに左利きという不慣れな相手であれば、もっと返しづらくなるでしょう。
左利きのメリット3.
ラリーで有利
卓球は基本的にはバックハンド側に構えるので、右利き選手がクロスコースに打つと、左利き選手のバックハンド側に打つことになります。
左利き選手が構えていないフォアハンド側に打とうとすると、台の長さが短いストレートコースになるため、ミスをしやすくなってしまいます。
ミスをしない様にクロスコースに打つと、相手にブロックされ続けてしまうため、右利き選手にとっては中々難しい試合展開となるでしょう。
左利きのメリット4.
ダブルスがしやすい
右利き同士のペアは2人ともバックハンド側に構えるため、片方はペアの後ろで構えることになります。左利き選手と組む場合は、左利き選手は右利き選手のフォアハンド側で構えるため、ポジションが被りません。
そのため、スムーズにラリーに入ることができますし、相手の動きも良く見えます。ダブルスは交互にラリーしなくてはいけないため、スムーズにラリーができる左利き選手はかなり有利でしょう。
左利き選手が試合で勝つための2つの戦略
左利き選手が試合を有利に運び、勝つ為には具体的にどんな戦略がいいのかを解説します。
左利き選手が勝つための戦略1.
サーブはフォア前
右利き選手から離れていくような横回転サーブを、フォア前に出すのが有効です。最も遠い位置に離れていく回転でサーブをすることで、相手を大きく動かすことが可能です。
相手を前に動かして、すぐに相手のバック後ろに打ち込めば、相手は急いで長い距離を動かなければ返球できないため、甘い返球になりやすいでしょう。
左利き選手が勝つための戦略2.
ドライブはストレート
ドライブは相手のフォア側、つまりストレートコースに打つといいでしょう。
なぜなら、右利き同士のラリーではバック側にドライブを打たれ慣れていますが、フォア側には打たれ慣れていません。そのため、あえてストレートコースに打つ方が効果的になるのです。
ただし、ストレートコースはミスも多いので無理やり打つのは控えましょう。
左利き選手の2つの弱点
左利き選手と試合をする際に、どう攻めていけばいいのかを解説します。
左利き選手の弱点1.
フォアサイドに逃げていくサーブが苦手
左利き選手は右利き選手に、フォアサイドに逃げていくサーブを出すことが多いです。なぜなら、右利き選手にとってはそれが返しづらいサーブだとわかっているからです。
これは左利き選手の場合も同じだと覚えておきましょう。
左利き選手はフォア前に右回転の横回転サーブを打たれると返しづらいと感じる選手が多いです。
ただ、左利き選手も弱点を自覚している場合がほとんどなので、レシーブで狙われない様に注意しましょう。
左利き選手の弱点2.
バックハンドが弱い
左利き選手の練習相手は右利き選手が多いため、フォアハンドだけが上手になっていく傾向があります。
なぜなら、右利き選手のバックハンド側からのクロスコースが左利き選手のフォアハンドになるためです。ラリー回数が多いフォアハンドが上手になり、バックハンドが苦手という選手は多いです。
ただ、右利き選手のフォアドライブはクロスコースで左利き選手のバックハンドに打ち込まれるため、ブロックを得意としている人も多いです。
ツッツキやブロックをバックハンドに返すと、ラリーで優位に立ちやすいでしょう。
卓球の左利き選手への対策4選
具体的に左利き選手の対策は何をすればいいのか、解説します。なお、どの対策も左利き選手には想定されていると考えておくことを忘れないようにしましょう。
左利き選手への対策1.
横回転系サーブに慣れる
前述したとおり、右利き選手との大きな違いは、横回転が逆であることです。
左利き選手の横回転系サーブのレシーブに慣れることが大切です。レシーブミスを減らし、かつ相手に攻め込まれないコースに狙って返球できるように練習しましょう。
左利き選手への対策2.
やや中央寄りに構える
フォア側に逃げていく回転で速いサーブを出されると、追いつけない選手もいます。フットワークに自信がなかったり、意表を突かれたりしたときは、サーブだけで点を取られてしまうでしょう。
それを防ぐために、右利き選手との試合よりもやや中央寄りに構えるのがおすすめです。
ただ、普段より中央よりに構えるため、バックハンドのブロックやツッツキはしっかりと足を動かして、体の中心で打つように意識しましょう。中央にやや寄ったまま、バックハンドでレシーブすると、ミスが増えてしまいます。
左利き選手への対策3.
ストレートに打つ
クロスコースに打たれ慣れている選手が多いので、積極的にストレートコースに打ちましょう。
右利き選手がフォアドライブをストレートコースに打つ場合、左利き選手が構えていないフォア側に打つことになるので、入ればかなり有効な一打となるでしょう。
左利き選手への対策4.
相手のフォア前にサーブする
左利き選手のフォア前にサーブを出し、相手を前に移動させ、バック後ろに3球目攻撃をするのもおすすめです。
ただ、左利き選手は右利き選手との試合に慣れているので、フォア前サーブのレシーブにも慣れていることが多いです。うまくレシーブされることも想定して、サーブ直後に準備をしておきましょう。
左利き選手対策におすすめの練習方法3選
では、左利き選手対策を身に付けるための具体的な練習方法を紹介します。部内やクラブ内に左利き選手がいない場合は、マシンを使って練習しましょう。
左利き選手対策におすすめの練習方法1.
左利き選手と練習をする
左利き選手とのラリー、左利き選手のサーブ、左利き選手の攻め方にとにかく慣れるために練習をしましょう。
最初は苦手意識を持つかもしれませんが、慣れていけば大丈夫です。左利き選手への攻め方の自分流をしっかり体で覚えましょう。
左利き選手は右利き選手とフォアとバックの場所が違うので、右利き選手と同じ様に返球してはいけません。卓球はスピードが速いスポーツなので、ついつい癖で返球してしまいます。左利き選手との練習では、相手の位置や相手の姿勢をしっかり観察してから、返球しましょう。
そのために、まずは左利き選手に三球目攻撃をやってもらうのがいいでしょう。左利き選手の攻め方を守る側として、体で覚えるのがおすすめです。
左利き選手対策におすすめの練習方法2.
フォア前に横回転サーブを出してもらう
練習相手に左利き選手がいなければ右利き選手に巻き込みサーブ等で、フォア前に横回転系サーブを出してもらいましょう。
左利き選手と試合をするとフォア前に多くサーブを打たれます。
ここに苦手意識を持っていると、一気に劣勢になってしまいます。
まずはフォア前の横回転系サーブのレシーブに慣れましょう。
レシーブをして、すぐにニュートラルポジションに戻り、次の相手の三球目攻撃に備えるまでをセットで練習してください。
左利き選手対策におすすめの練習方法3.
マシン練習
右利き選手に左利き選手が出す回転や攻め方を真似てやってもらうのは、かなり難しいです。マシンであれば、どんな回転でもどんな配球パターンもできるため、左利き選手がいない場合にピッタリです。
マシンを使う場合は、以下のパターンで球出しをするのがいいでしょう。
- フォア前に横回転→バックロングに上回転
- バックロングに上回転→フォアロングに速い上回転
- フォア前に下回転→バックロングに速い上回転
フォア前のサーブからのバックロングに速いドライブを打たれる、というのが一番多いパターンです。これをまずは何度も練習するのがおすすめです。
それ以外に、バック側にドライブを打たれた直後、フォア側に速い球で返された場合もよくあるので練習しておきましょう。
まとめ
今回は左利き選手のメリットとその対策、そして練習方法まで解説しました。
左利き選手が身近にいる場合は、練習をお願いして慣れていけばいいでしょう。ただ、左利き選手がいない場合に、試合で左利き選手に当たると、かなり不利になると思います。
その場合はマシン練習場を使って左利き選手のパターンを多く練習し、慣れておくのがいいでしょう。
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