「カットマンになりたいけど勝てるか不安」
「カット打ちが上手くできない」
「カットマンが超苦手」
カットマンになることを考えている方も、カットマンに苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。特殊なプレースタイルで憧れを持っている人も少なくないですよね。
今回は、カットマンというプレースタイルの特徴やカットの打ち方、カットマン対策について解説しています。
カットマンの特徴を知って、実力を伸ばしたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
卓球のカットマンとは?
カットマンとはカットを主体に戦うプレースタイルのことです。
カットとは下回転をかけて返球する打法です。
台から離れた位置でラリーを続け、相手のミスを誘うことを得意とします。ドライブ主体の攻撃型の選手とは異なり、守備を中心としたプレースタイルです。
カットマンの試合は相手選手がひたすらドライブを打ち、カットマンがそれを返球し続けて、互いの甘い返球を決める試合展開になります。そのため、試合時間は他のプレースタイルの選手と比べて長くなることが多いです。
カットマンは勝てるのか?
世界ランキング上位100位以内にもカットマンは数名います。多くはありませんが、決して勝てないプレースタイルではありません。
日本でも佐藤瞳選手、橋本帆乃香選手のカットマン同士のペアが、卓球世界ツアーの女子ダブルス決勝で優勝しました。
卓球世界ツアー ▽WTTファイナル 第4日(23日、福岡・北九州市立総合体育館)女子ダブルス決勝が行われ、カットマンペアの佐藤瞳、橋本帆乃香組(ミキハウス)が、同門の後輩である大藤沙月、横井咲桜組(ミキハウス)との日本勢対決を3―0で下し、初優勝を飾った。
(引用:カットマンペア・佐藤瞳、橋本帆乃香組が初制覇 決勝で同門の20歳大藤沙月、横井咲桜組を下す…WTTファイナル 2024年11月23日 22時25分スポーツ報知
カットマンは少数派ですが対戦相手が攻撃型選手の場合、独特の戦い方で相手のリズムを崩すことができます。
勝てないカットマンの3つの特徴
プロでも勝てるカットマンはいますが多くはありません。勝てないカットマンも存在します。そこで勝てないカットマンの特徴を3つ紹介します。
- フットワークが弱い
- 攻めが弱い
- 相手にゆさぶりをかけられない
勝てないカットマンの特徴1.
フットワークが弱い
カットマンは台から離れた位置でプレーするため、広い範囲をカバーする必要があります。そのためフットワークが弱いと、相手の攻撃に追いつけず、失点が続いてしまうでしょう。
フットワークは卓球選手に必須の能力ですが、カットマンは十分なフットワーク力が特に必要です。
勝てないカットマンの特徴2.
攻めが弱い
守備だけでは勝負を決められません。チャンスボールが来た時に自ら攻められないカットマンは、ひたすら相手のミス待ちでしか得点できないため、ジリ貧になってしまいます。
カットマンは守備型ですが、ドライブやスマッシュが弱くていいわけではありません。粘り強いカットによって生まれた甘い返球を逃がさない、一撃必殺の決め球がなくてはいけません。
勝てないカットマンの特徴3.
相手に揺さぶりをかけられない
カットの回転量や深さ、コースを変化させないと、簡単に相手に対応されてしまいます。
単調なカットでは、上級者には通用しません。同じ回転、コースのカットは慣れてしまえば返球自体は難しくありません。
以下のような揺さぶりをかけられないと、試合で勝機を生み出すのは難しいでしょう。
- 回転が強いカットとみせかけて、とても回転が弱いカット
- カットすると思わせて、カウンタードライブ
- カットで繋ぐと思わせて、3球目攻撃
ただ相手のボールを拾うだけでなく、相手を揺さぶり、プレッシャーをかけられる選手になりましょう。
カットマンに向いている人の特徴
では、反対にカットマンに向いている人の特徴、以下3つを紹介します。
- 粘り強い性格
- フットワークが強い
- 体力がある
カットマン向けの特徴1.
粘り強い性格
長いラリーを制するには、粘り強さが必要不可欠です。
1本のラリーが30球以上続くことも珍しくありません。そのため、ひたすら我慢をして、一つの勝機を待てる性格が求められます。
もしあなたが下記に当てはまる場合はカットマンに向いているかもしれません。
- 長いラリーを続けるのが好き
- 相手の攻撃を凌ぐ時間帯が嫌いじゃない
まだカットマンに挑戦したことがなければ、一度試してみても良いでしょう。
カットマン向けの特徴2.
フットワークが強い
広い範囲を素早くカバーする必要があるため、フットワークの良さは重要です。特に横への移動と、前後の切り替えが求められます。
足腰が強かったり、崩された体勢でも返球できる強い体幹があったりしたら、カットマンにピッタリです。
カットマン向けの特徴3.
体力がある
台から離れるため、台に近い時より広い範囲を動かなくてはいけません。前後左右にボールを振られて、激しいフットワークを繰り返すシーンが何度もあります。
それをさらに1セット以上行うには、強靭な体力が求められます。心肺機能だけでなく、足腰の筋持久力も重要です。フィジカルや体力に自信がある方はぜひ挑戦してみてください。
カットの打ち方
カットマンに興味がある方に向けて、カットの打ち方を解説します。
攻撃型の選手もカットを覚えておけば、ラリーで攻められている時に相手のリズムを崩す、カットが役立つときが来るかもしれません。
フォアハンド
フォアハンドのカットの打ち方は以下の通りです。
- ラケットを後ろに引き、打点は腰の高さに
- ボールの下をラケットで擦るように
- 上から下に振り下ろして前方に向かってスイング
- 打球後は素早く構え直す
ラケットを後ろに引く時は、肩の上ぐらいまで持ち上げると、振り下ろすスペースが生まれてより強いカットを打ちやすくなります。
バックハンド
バックハンドのカットの打ち方は以下の通りです。
- ラケットを体の前で構える
- ラケット持っていない側の肩付近にラケットを引く
- 肩から手首まで腕全体を振り下ろす
- ボールの下を擦るように打つ
- コンパクトなスイングを心がける
体の正面でボールを捉えるのではなく、少し斜め前方で打つように意識しましょう。
カットの練習方法2選
カットが身に付きやすい効果的な練習方法を2つ紹介します。
- 多球練習
- 試合形式
カットの練習方法1.
多球練習
練習相手に様々なコースに球出しをしてもらい、カットで返球する練習です。
球出し側に上回転のボールを出し続けてもらいます。はじめは同じコースで、カットのフォームを身に付けてください。それができたら、コースをランダムにしてフットワークを鍛えましょう。
最後は回転量やスピードも変えてもらって、対応力を身に付けるのがおすすめです。
これは人に球出しをしてもらうより、マシンに出してもらうのが一番いいでしょう。なぜなら、上回転の強力なボールを出し続けるのは、球出し側にとってかなり負担を強いるからです。
その点、マシンであれば安定して強力な上回転のボールを出し続けてくれます。
カットの練習方法2.
試合形式
実戦的な練習として、3球目以降はカットのみで戦う練習が効果的です。
サーブ→レシーブまでは通常通りで、その後はカットで粘り強く返球します。そして生まれたチャンスボールには思い切って攻撃しましょう。
カットでどのように相手を崩し、チャンスボールをどうやって決めるのかを練習してください。
カット打ちのやり方
カットマンのカットされたボールを打つ、返球することをカット打ちと言います。カットマンのボールへの対応方法には、主に2つあります。
- フォアハンドで回り込んでドライブ
- ツッツキで粘り強く返球
特に重要なのは、相手の回転を読み取ることです。カットの回転が強い場合は、無理にフォアドライブで打たずにツッツキで繋げましょう。
回転量が強い時はボールを持ち上げるようにループドライブを打ったり、回転量が弱い時はストップを使って相手を揺さぶっていくのもおすすめです。
フォアドライブでカットを打つ方法は、腰を深く落として、前方より真上を意識して、持ち上げるように意識してドライブを打つことです。
カットマンへの3つの対策
カットマンに勝つための効果的な戦術を3つ紹介します。
- 無理に強打をしない
- ミドルを狙う
- ストップで前後に揺さぶる
カットマンへの対策1.
無理に強打をしない
焦って強打すると、ミスしやすいです。確実に返球することを意識しましょう。
相手が守備型だからといってこちらが無理に攻め続ける必要はありません。相手のカットの回転が弱くなった時を狙って、落ち着いて攻めていきましょう。
カットマンへの対策2.
ミドルを狙う
フォアとバックの切り替えが必要なミドルを狙うことで、相手の動きを乱せます。
フットワークが弱かったり、片方のカットにしか自信がないカットマンにはミドルを狙うのがかなり効果的になります。第一セットで何度かミドルに打ってみて、相手の弱点を見つけてみましょう。
カットマンへの対策3.
ストップで前後に揺さぶる
台上で短く止めるストップと、後ろに下がらせる球を組み合わせて、体力を奪いましょう。
ただ、ストップを打つのだとカットマンにバレてしまっては、逆にそのボールを狙われてしまいます。カットをドライブで攻めると見せかけて、ストップを打つようにしましょう。
まとめ
カットマンは独特な魅力を持つプレースタイルです。私も練習の空き時間に何度も、カットマンの真似をしていました。本気でカットマンとして闘うには、粘り強さと高い技術が必要ですが、それを習得できれば十分に勝てる戦型です。
カットマンと対戦する際は、焦らず確実に返球することを意識しましょう。1本1本を大切にすれば、必ず勝機は訪れます。
まずはマシンや練習で、カットを真似して打ってみるといいでしょう。
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