【卓球初心者】ラケットの選び方を種類から向き不向きまで徹底解説

2枚の卓球ラケットとピンポン玉

「卓球ラケットの種類が多くて選べない」

「カーボンとかは何が違うんだ?」

「初心者はどのラケットを買えば失敗しないんだろう」

卓球ラケットって想像以上に種類が多いから、選べないですよね。

プレースタイルや個人の好みで選ぶラケットは変わるので、本当に多くの種類があります。

そこで今回は、ラケットを選ぶために必須な知識とおすすめの選び方を解説しました。ぜひ最後までご覧ください。

卓球ラケットを選ぶ前に知っておくべき知識

卓球には貼り上がりラケットと単品の2種類があります。

貼り上がりは、もともとラケットにラバーがついてあるものです。レジャー施設や温泉卓球などで使われるモノが多いです。競技としての卓球ではなく、レジャーとしての卓球でよく使われます。

単品のラケットはラバーが別売りとなっているものです。ラケットもラバーも消耗品ですので、使い込んでいけば劣化してしまいます。そうなった際にラバーを貼り替えられるのが『単品ラケット』です。

競技として卓球をやっていく場合は、単品ラケットを選びましょう。

卓球ラケットの種類

卓球ラケットはまず大きく2つに分かれます。そこからさらにいくつかの種類に分かれます。

それぞれの特徴を表で簡単にまとめておきました。

  種類 特徴
シェークハンド(シェーク) ストレート(SL) グリップがまっすぐで、中指・薬指・小指を均等な力で握れる。
フレア(FL) 小指側が太くなっており、小指側で握りたい人におすすめ。
アナトミック(AN) グリップの中心が太くなっていて、中指・薬指で強く握りたい人におすすめ。
ペンホルダー(ペン) 中国式 両面にラバーを貼り、反転して使うこともできる。
日本式 片面のみでプレーするのが一般的。

詳しくは内部リンク:卓球ラケットの種類を解説!シェークとペン、攻撃型と守備型の違いとは?

シェーク

多くの選手が使用しているラケットが『シェークハンドラケット』です。

握手するように握り、表面と裏面の両面が使えるラケットです。シェークハンドの中でも持ち手の違いで3つの種類があります。

ストレート(SL)

グリップ(持ち手)が同じ幅でまっすぐに伸びているのが特徴です。

サーブ時やレシーブ時などに持ち方を変えやすいというメリットがあります。フレアの次に人気のグリップです。

中指から小指まで使って均等な力で握りたい方におすすめです。

フレア(FL)

根元から外側に向かって広がっている形のグリップで、手にフィットしやすいです。

国内外のプロ選手に最も人気の形です。

ただ、筆者は握り方の癖と相性が悪くすぐに手のひらを痛めることがありました。人気の形でも、手や握り方に合わないことがあるので必ず確認しましょう。

小指側が太くなっているため、小指側で強く握りたい方におすすめです。

アナトミック(AN)

グリップの中心部が太くなっています。

中指や薬指で強く握りたい人にピッタリのグリップです。

ペン

ペンを握るように持つことでペンホルダーラケットと呼ばれています。

シェークハンドラケットと違って、主に表面にのみラバーを貼ってプレーします。裏面にもラバーを貼るタイプのラケットもあります。

手首が使いやすく、台上でのプレーや変幻自在なプレーが得意という特徴があります。

中国式ペン

裏面にもラバーが貼れるタイプのラケットです。

ラケットのコントロールがやりやすく、台の上でのプレーや前陣でのプレーで本領を発揮しやすいです。

日本式ペン

グリップがボコッと出ているのが大きな特徴です。

基本的には表面にのみラバーを貼るタイプが多いです。回転のかかった速いドライブが打ちやすいなど、攻めのプレースタイルの人にピッタリでしょう。

卓球ラケットの選び方のポイント

シェークハンドやペンホルダーなどラケットの形が同じでも、中身は全く異なったモノが多いです。

ラケットを変えるだけで打球やプレーが大きく変わります。そのため、ラケットの選び方というのはとても重要です。

プレースタイルごとのラケットの特徴とラケットの素材について簡単に表にまとめました。

  打球面の大きさ 重さ 素材 厚さ・枚数
攻撃型のラケット 普通・小さめ 普通・重め 特殊素材が多い 厚めで、枚数多め
守備型のラケット 大きめ 軽め 木材が多い 薄めで、枚数少なめ

 

素材の種類 特徴
単板 1枚の木。日本式ペンに多い
木材合板 3・5・7・9枚重ねがある
特殊素材 木材5・7枚+特殊素材2枚など

打球面(ブレード)の大きさ

実は卓球のラケットは微妙にサイズが異なります。

攻撃型のラケットは素早く振りぬくことが求められるため、小さめのサイズです。一方、守備型のラケットは多くのボールを返球できるように、大きめのサイズとなっています。

大きめのサイズになると当然、ラケットは重くなりますが、その分素材を軽くするなどの工夫がされています。

重さ

攻撃型のプレースタイルには、スピードと回転のバランスが求められます。速くて回転の強いボールで攻めないと勝てないからです。

そのため、ラケットの素材も特殊合板等が増え、どうしても重くなってしまいます。

反対に守備型の選手は長時間の粘りプレーが求められるため、疲労を貯めない様に軽いラケットが好まれていますね。

素材

ラケットはパッと見るとただの木材ですが、実はいくつもの様々な素材が重ねてできあがっています。素材が1つ違うだけで、ラケットの質が変わるので、自分のプレースタイルを考えて選びましょう。

木材

木材は単板ラケットでは、檜や桂がよく使われています。合板ラケットでは、桐や柳、アバシなど軽量な木材が多用されます。

木材の種類が変わるだけで、ボールへの感覚や弾みが大きく変わるため、ラケット選びは素材までチェックすることが大切です。

木材は軽量でボールを掴む感覚に優れているため、カットマンなどの守備型の選手におすすめです。

特殊素材

ラケット全体として材料は天然木材が指定されています。ですが、その材料の中の15%以下であれば木材以外の材料の使用が認められています。

その材料には、炭素系のものや化学繊維、ガラス系のものまで様々です。特殊素材を用いることで、木材のみのラケットより弾みがよくなります。

しかし、そのぶんボールへの繊細なコントロールがしにくくなるというデメリットもあります。

厚さ・枚数

単板ラケットは1枚の木材から作られるラケットです。反対に、合板ラケットは異なる木材を複数組み合わせて作られます。

合板ラケットは主に3つに分けられます。

  • 3枚合板
  • 5枚合板
  • 7枚合板

ラケットが厚くて枚数が多いほど、ボールはよく弾みます。攻撃型のラケットは厚く、守備型のラケットは薄いモノが多いです。

卓球のラケットは形状やサイズに規定がありません。

そのため、近年では丸型ではなく六角形のラケットなども販売されています。パリ五輪で銀メダルを獲得したモーレゴード選手は、六角形のラケットを使用していました。

卓球ラケットの選び方を攻撃型・守備型で解説。ラージも

ここまでラケットの細かな違いを解説しました。

しかし、卓球初心者の方などは「結局何を選べばいいの?」となってしまいますよね。そこで攻撃型なのか守備型なのかで、ラケットの選び方を簡単にまとめてみました。

攻撃

ドライブやスマッシュで自分から攻撃をたくさん仕掛けたい人は、攻撃型のプレースタイルといえます。

子ども

小学生以下の子どもは、まず木材のみでできている軽いラケットを選びましょう。

重いラケットを選んでしまうと振り遅れたり、正しいフォームが身につかないことも考えられます。卓球ショップで販売されている子ども向け、軽量のラケットを選びましょう。

5,000円程度で購入できます。

初心者

中学生以上の初心者は、まずシェークハンドかペンホルダーかを決めましょう。

打球感や繊細なボールコントロールもまだ分からないと思うので、特殊素材が使われていないシンプルなラケットでいいでしょう。

5,000〜10,000円のものを選ぶと失敗する可能性が減りますね。

中級者以上

公式戦にも出場している中級者は、自分の好きな打球感やプレースタイルで選びましょう。

前陣速攻なのか、台から離れてドライブで打ち合うのかなどで選ぶラケットは大きく変わります。特殊素材のラケットも積極的に選んでいきましょう。

特殊素材を用いたモノや、癖の強いモノなど中級者向けラケットは10,000〜40,000円ぐらいするものまであります。長く使えそうなお気に入りの一本を見つけましょう。

守備

カットマンやブロックマンなどの守備型のプレースタイルの方も、適したラケットを選びましょう。

カットマンなどの守備型選手はラケットだけでなく、ラバーも攻撃型選手と異なるモノを使うことが多いです。

片面は裏ソフトラバーを貼り、もう片面は粒高やアンチラバーなどを貼ります。異なる種類のラバーを使い分ける選手を、異質型選手といいます。

守備型のプレースタイルであれば、ラケットだけでなくラバーもしっかりと試合で勝つことを考えて選びましょう。

カットマン

カットマンはとにかく粘るプレースタイルです。

そのため、疲労が貯まりにくい軽いラケットがおすすめです。また、相手のボールを拾うプレースタイルであるため、打球面が広いモノにするといいでしょう。

軽量のものは木材ラケットが多いですが、軽量の特殊素材を用いたラケットもあります。価格帯は5,000〜30,000円程度と幅広いので、試打をして選びましょう。

ペン粒

ボールの回転を粒高ラバーで変化させるプレースタイルの選手は、操作性に優れて回転もかけやすいペンホルダーを選びましょう。

表面と裏面の持ち替えや、かけた回転をわかりにくくすることがとても大切です。持ちやすく使いやすいラケットを選びましょう。

木材で単板のモノが多いため、価格は5,000円前後が多いです。

バック粒

シェークハンドで守備型の選手は、バックハンド側に粒高ラバーを貼ることが多いです。

カットマンやブロックマンに多く、異質型なので練習も難しいでしょう。繊細なボールコントロールが求められるため、扱いやすく繊細な変化がわかる特殊素材系を選ぶといいですね。

特殊なプレースタイルであるため、ラケットの価格帯は広くなく、5,000〜10,000円ほどです。

ラージボール

ラージボールとは何か。一般的な卓球を硬式という。ここまで解説してきたのも、硬式。硬式よりボールが大きく軽いため、空気抵抗を受けて打球が減速しやすい。また、ネットが高く強打しにくい。また、使用できるのは表ソフトラバーのみのため、スピンがかけにくいため、強いドライブを打ちにくい。そのため、ラリーが長く続く傾向がある。

硬式は弾みすぎるラケットはコントロールが難しくなるが、ラージボールは上記の理由からきにしなくていい。

また、ラリーが長くなり何度も打球するため、身体の負担が小さい軽いラケットがおすすめ

こちらもシェークが主流だが、ペンを使う選手もいる。

最後にラージボールを使った卓球について解説します。

ラージボール卓球は、一般的な卓球(硬式卓球)とは異なるルールと用具を使用する卓球の一種です。硬式卓球よりも大きく軽いボールを使用し、ネットが高く、表ソフトラバーのみが使用可能です。

これらの特徴により、ラージボール卓球では強いドライブショットが打ちにくく、ラリーが長く続く傾向があります。

ラージボール卓球のラケット選びでは、以下のポイントが重要です。

  1. 反発力:硬式卓球ほど弾みの強さを気にする必要はありません。
  2. 重さ:長いラリーに対応するため、軽いラケットがおすすめです。
  3. グリップ:シェークハンドが主流ですが、ペンホルダーを使用する選手もいます。

ラケットの重さと操作性を重視し、長時間のラリーに対応できるものを選ぶことが大切です。また、個人の好みやプレースタイルに合わせてグリップタイプを選択しましょう。

初めてラージボール卓球に挑戦する方は、これらの特徴を踏まえつつ、実際に様々なラケットを試してみることをおすすめします。

まとめ

今回は卓球のラケットの選び方を細かく解説しました。

どのレベルの選手にも言えるのが「実際に握って、打ってみることが大切」ということです。

購入後に打つのではなく、購入前に必ず持ったり、打ったりしましょう。卓球の専門ショップであれば、だいたい握らせてもらえます。

また、購入直後は自分に合っていない感覚があっても、慣れるまでは耐えることも大切です。自分のプレースタイルが決まっていない場合は、様々なラケットを試してみるのもおすすめですよ。

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