卓球ラケットの種類を解説!シェークとペン、攻撃型と守備型の違いとは?

卓球台に置かれたラケットとボール

「卓球ラケットにはどんな種類がある?」

「戦型(せんけい)による違いは?」

この記事は卓球ラケットの種類が多くて困っている人や、戦型ごとの違いや特徴を知りたい人に向けて、卓球ラケットの種類ついて解説します。この記事を参考に、卓球ラケットの違いを理解しましょう。

卓球ラケットの種類

  種類 特徴
シェークハンド(シェーク) ストレート(SL) グリップがまっすぐで、中指・薬指・小指を均等な力で握れる。
フレア(FL) 小指側が太くなっており、小指側で握りたい人におすすめ。
アナトミック(AN) グリップの中心が太くなっていて、中指・薬指で強く握りたい人におすすめ。
ペンホルダー(ペン) 中国式 両面にラバーを貼り、反転して使うこともできる。
日本式 片面のみでプレーするのが一般的。

シェークハンド

シェークハンドは世界的に主流のラケットです。世界ランキング上位から若い世代まで、大半の選手がシェークを使っています。フォア面とバック面にラバーを貼り、握手をするようにラケットを握ります。

強くラケットを握れるため、強い打球が可能です。また、バックハンドでも強打しやすい特徴があります。ペンより手首が固定されやすいため、フリックやストップなどの台上技術はやりにくい傾向があります。(台上技術とは、台の上で使われる技術)

そんなシェークのグリップには、ストレート、フレア、アナトミックがあります。プレー面での違いはあまりないため、握りやすいかどうかで選びましょう。

なお、シェークの握り方は下記の記事を参考にしてください。

【卓球ラケット持ち方への内部リンク】

ストレート(SL)

シェークのストレートとは、グリップが文字通りまっすぐになっているラケットです。中指・薬指・小指が均等な太さになっており、それぞれ均等な力で握りたい人におすすめです。

シェーク ストレート

ストレートのシェークラケット

フレア(FL)

シェークのフレアとは、グリップの小指側が太くなっているラケットです。小指側に力を入れて握りたい人におすすめです。

シェーク 攻撃

フレアのシェークラケット

アナトミック(AN)

シェークのアナトミックとは、グリップの中心が太くなっているラケットで、中指・薬指で強く握りたい人におすすめです。3種類の中で、もっとも利用者が少ない印象のグリップです。

 

ペンホルダー

ペンホルダーは、人差し指と親指でペンを持つように握るラケットです。年配の方が多く使っており、若い世代になるほど使用者は少ない傾向があります。

現役の世界ランカーでは、フランスの「フェリックス・ルブラン選手」が使っています。(2024年7月30日更新の男子世界ランキングで5位)

また、61歳で女子世界ランキング68位(2024年7月30日時点)の「ニーシャーリエン選手」も有名です。

手首を柔軟に使えるため、フリックやストップなどの台上技術をやりやすい特徴があります。強く握れない分、強打には向きません。

中国式と日本式の2種類のラケットがあります。

中国式

シェークラケットのグリップを短くしたような形が中国式のペンです。中ペンと呼ばれます。先ほど紹介した「フェリックス・ルブラン選手」も、「ニーシャーリエン選手」も、中ペンの使用者です。

両面にラバーを貼り、試合中に反転して使う戦い方が特徴的です。例えば、テンションラバーでサーブを打って反転し、ラリーになったら粒高ラバーを使うといった戦い方があります。長年この戦い方で活躍しているのが「ニーシャーリエン選手」です。

 

日本式

日本式のペンは、グリップが四角形のような形をしています。温泉施設や地域の卓球場で貸し出される場合が多いラケットです。年配の人が多く使用しています。

フォア面だけにラバーを貼り、バックもフォア面で打球します。バックが窮屈になり、強打は困難です。若い世代の使用者は減っており、レベルの高い大会で日本式ペンを使っている人は希少です。

日本式ペン

日本式ペン

戦型によるラケットの違いを攻撃型・守備型別に解説

シェークもペンも、それぞれ戦型によって下記の違いが出ます。攻撃型はドライブ主戦や前陣速攻など、速く強い回転のドライブを打ちやすいラケットです。一方でカットマンやバック粒などの守備型は弾みが抑えられてコントロールしやすいラケットになっています。下記の表が特徴一覧です。

  打球面の大きさ 重さ 素材 厚さ・枚数
攻撃型のラケット 普通・小さめ 普通・重め 特殊素材が多い 厚めで、枚数多め
守備型のラケット 大きめ 軽め 木材が多い 薄めで、枚数少なめ

打球面(ブレード)の大きさ

攻撃用のラケットは、振り抜きやすさを重視して、ブレードは小さめです。一方でカットマンや前陣異質など守備的な戦型は、できるだけ多くボールを返球できるようにブレードが大きめになっています。

シェークは、縦157mm×横150mmほどが一般的です。

守備型と攻撃型ラケット

左が守備型(カットマン用)ラケット、右が攻撃型ラケット。左が縦165mm×横155mm、右が縦157mm×横150mmと、左の方が大きい。

重さ

重さもラケットによってさまざまです。ラケットが重い方が、ボールに威力が出るものの、扱いが難しく上級者向けになります。80〜85gほどが平均です。

また、ラバーとの組み合わせも重要です。例えば、両面にスポンジの厚さが最大の裏ソフトラバーを貼ると重くなりすぎる場合があります。特に粘着ラバーや硬いラバーは重い傾向にあります。

ラバーを含めた重量は、初心者なら170〜175g、中・上級者なら175〜185gほどが一般的です。

自分の筋力や戦型を考慮して選びましょう。

素材

卓球ラケットの素材には、さまざまな木材や特殊素材が使われています。しかし、特殊素材が使われている場合でもほとんどが木材です。100%木材のラケットか、薄い特殊素材が間に入っているラケットがあります。

少しでも特殊素材が使われていれば、特殊素材ラケットと呼ばれます。

木材

木材は特殊素材と比べると弾まないため、打球のスピードは出にくい傾向があります。一方で球離れが遅い分、回転をかけやすいのが特徴です。守備的なラケットや初心者向けラケットに多く使われます。

また、木材の中にも弾みが強い素材や弾みが弱い素材があり、攻撃用の木材ラケットもあります。

特殊素材

特殊素材は主にカーボンが使われます。木材より弾むため、攻撃用ラケットに使われます。世界ランカーから上級者の大半は、特殊素材ラケットです。

特殊素材をはさむ位置によって、インナーとアウターに分かれます。インナーはラケットの中心に近い位置に特殊素材があり、アウターはラケットの外側(打球面の近く)に特殊素材があります。

インナーはアウターよりも打球のスピードが劣るものの、球持ちがよく回転をかけやすいのが特徴です。アウターは打球スピードは出るものの、球離れが早く回転をかけにくくなっています。

近年は、インナーに特殊素材が入ったラケットが人気があります。

厚さ・枚数

ラケットの厚さや重ねる素材の枚数も違います。ラケットが厚く、枚数が多いラケットの方が弾む傾向にあります。攻撃的なラケットほど厚めで、守備的なラケットほど薄めです。

例えば、下記のような組み合わせがあります。一般的には、下に行くほど攻撃的なラケットです。

素材の種類 特徴
単板 1枚の木。日本式ペンに多い
木材合板 3・5・7・9枚重ねがある
特殊素材 木材5・7枚+特殊素材2枚など

 

近年では、特徴的なラケットも発売されています。例えば、STIGA社の「サイバーシェイプカーボン」は六角形になっており、丸型のラケットよりもスイートスポットが広くなっているそうです。

パリ2024オリンピックの、男子シングルスで銀メダルを獲得した「モーレゴード」選手が使用していることで有名です。

実はラケットの大きさや形には規定がないため、今後も特徴的なラケットが発売されるかもしれません。

cybershape03

引用:CYBER SHAPE – stiga

まとめ

ラケットの種類は大きく分けてシェークとペンがあり、シェークは3種類、ペンは2種類に分かれます。シェークのフレアやストレートが主流です。

そして、戦型によってラケットの特徴が違います。攻撃的な選手が大半のため、ラケットの大半は攻撃用に作られています。

一方で守備的なラケットは、大きめのブレードで薄めです。ラケットの重さは、攻撃用と同じくらいのラケットが多いですが、バック面に粒高などの軽いラバーを貼ることが多いため、ラバーを貼った後の重量は軽くなるでしょう。

この記事を参考に、卓球ラケットの知識をつけて、ラケット選びに役立ててください。

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