「スマッシュが入らなくて点が全然とれない…」
「スマッシュでミスをすると一気にビビッてしまう」
「スマッシュの練習方法がわからない」
スマッシュは卓球における決め球。スマッシュが打てるのと打てないのとでは試合の勝率が大幅に変わります。とはいえ、チャンスボールが目の前に来ると焦ってミスしたりしますよね。
スマッシュも卓球の技術の1つです。適切な練習を繰り返せばスマッシュが安定するようになります。今回の記事ではスマッシュのコツから、1人で練習する方法まで解説しました。
記事後半には、スマッシュの返し方まで書いてあるのでぜひ最後までご覧ください。
卓球のスマッシュとは
チャンスボールや高いボールに対して強く早いボールを打つ決定打をスマッシュといいます。
ここぞという時に使い、確実に点を取るための打法です。相手が反応できないほどのスピードと威力でボールを打ち込みます。
卓球はトップレベルの選手だと、打球の初速が時速190kmにも達するといわれています。
直径がたった2.74mの台で時速100km以上の球に反応して、打ち合うのですから早くて強いスマッシュは強力な武器であると言わざるを得ません。
ドライブやカットはどれだけ強力な回転であってもラケットの角度を合わせれば返球は可能です。しかし、人間の反応速度を超えたスピードを持ったスマッシュは返球が不可能であることも多いです。それだけ強力な打球はぜひ身に付けていきましょう。
スマッシュの種類
スマッシュには大きく分けて2つの種類があります。単純にフォアハンドで打つスマッシュとバックハンドで打つスマッシュの違いですが、使う場面は大きく異なります。
スマッシュの種類1.
フォアハンドスマッシュ
スマッシュといえばフォアハンドスマッシュを思い浮かべる方が多いでしょう。
大きくバックスイングをして、思いっきり打ち込んでいるスマッシュはフォアハンドスマッシュで、最もスピードのでるスマッシュです。
そのため、バックハンド側に来たチャンスボールも動いてまわりこんで、フォアハンドスマッシュする人が多いです。
スマッシュの種類2.
バックハンドスマッシュ
バックハンドでもお腹前や腰横までラケットを引けば、スマッシュを打てます。
フォアハンドではなくバックハンドのままスマッシュを打つ利点は、相手に気づかれにくいところにあります。
フォアハンドスマッシュの場合は大きくラケットを引くため、スマッシュを打つことがバレます。しかしバックハンドは大きくラケットを引くことはできません。普通のバックハンドを打つと見せかけて、スマッシュを打てます。
卓球で勝てるスマッシュの練習方法3選
スマッシュはしっかり練習しないと試合で使えません。なぜなら試合でチャンスボールがくると「絶対に外せない」という強いプレッシャーがかかるからです。
そのため百発百中といえるぐらいまで、スマッシュの練習をしましょう。
スマッシュの練習方法1.
ロビング打ち
片方が高いボールをあげて、もう一方がスマッシュを打ち込み、片方がそれをもう一度高いボールで拾う練習です。片方は粘る技術が身に付き、もう片方は高いボールを安定してスマッシュする練習になります。
プロの試合でも片方が台から遠く離れて、高いボールを打ち上げて、もう片方が思いっきり強くスマッシュをするシーンがありますね。
中級者以下でも、相手が動ける選手だと甘いスマッシュは後ろに下がったら返球されてしまうので、何度打っても外さない安定感を作る練習が必要です。
- 片方が台から遠く離れて、高いボールを打ち上げる
- もう片方がバウンドして頂点すぎたちょうどよい高さでスマッシュを打つ
- それを相手が同じく高いボールで返球
- もう一度スマッシュを打つ
- 繰り返し
自分だけでなく練習相手もスマッシュを拾って、ピンチをしのぐ練習になるのでとてもおすすめできる練習法です。
スマッシュの練習方法2.
球出し
高い位置でのスマッシュが苦手だったり、フォームが安定していない人はまずは球出しでスマッシュのフォームを体に覚えさせましょう。
肩や目線ほどの高さのボールを相手に連続で出してもらい、スマッシュを打ち込み続けます。
スマッシュは正しいフォームで強く打つことが重要です。コートに入れることを意識するのではなく、正しいフォームで強く打つことをまずは意識しましょう。
スマッシュの練習方法3.
マシンで連続スマッシュ
実は試合でスマッシュを使用する場面はそれほど多くありません。そのため、主体的にスマッシュの練習をしない限りはなかなか上手になりません。とはいえ、対人練習でスマッシュばかりできる機会はそれほど多くないでしょう。
そこでスマッシュの練習には、マシンを使った練習がおすすめです。マシンを使った練習であれば、時間も練習相手も気にすることなくひたすらスマッシュに打ち込めます。スマッシュはフォームだけでなく、コースやボールの高さなどにも慣れなくてはいけません。
もしスマッシュに不安がある場合は、マシンを使って一度徹底的に練習することをおすすめします。
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ミスしないスマッシュの5つのコツ
スマッシュはチャンスボールを決める決定打です。そのため、とにかくミスをしないことが求められます。しかし、チャンスボールだからこそプレッシャーも強くミスしやすいです。
ここではスマッシュでミスをしないためのコツを5つ紹介します。
スマッシュのコツ1.
焦らない
まずは焦らないことを意識しましょう。
甘く高いボールを「チャンスボールだ!絶対に決めなきゃだめだ!」と思うと、人は焦ってしまいます。試合中に深呼吸する時間などもちろんありませんが、一瞬心を落ち着けるつもりで冷静に打ちましょう。
どうしても焦ってしまう人は、練習試合などではなかなかでてこない甘くて高いチャンスボールを、たくさん球出しで練習するのがおすすめです。慣れれば焦りも減っていきます。
スマッシュのコツ2.
大振りで打たない
スマッシュは大振りで打つイメージがありますが、実はコンパクトに打ったほうがミスしづらいです。
大振りで構えてしまうと打球時にラケットの角度や位置がズレてしまう可能性が高く、ミスショットになりやすいです。コンパクトに打つことで、調整しやすく安定した打球を打てます。
スマッシュのコツ3.
頂点で打つ
スマッシュは基本的にはボールを下に叩きつけるイメージを持ちます。
そのため、バウンドの頂点で打てばミスしづらいでしょう。ただし、自分の身長を超えるほどの高さでバウンドした場合は、頂点を過ぎた後を狙って打ちましょう。
スマッシュのコツ4.
体重移動で威力増加
思いっきり強く打とうとしてバックスイングを豪快にする人がいますが、スマッシュで重要なのは体重移動です。
大振りでなくてもしっかりと体重移動ができてれば威力は大きくなります。
右利きであれば、バックスイングと同時に右足に体重を乗せて、打つ瞬間に腰をひねって左足に体重を乗せて打ちましょう。体重移動は慣れが必要なので、球出しやロビング練習の際に意識してみましょう。
スマッシュのコツ5.
元の姿勢にすぐに戻る
スマッシュのミスはアウトになること以外に、相手の返球に反応できないこともあります。
スマッシュで決めようとしすぎて次の準備に遅れないように気を付けましょう。相手の予想が当たればどんなに早いスマッシュを打ったとしても返されてしまいます。
スマッシュを打った後に安心しないで、すぐに元の姿勢に戻るようにしましょう。
スマッシュの打ち方
右利きを例に解説します。左利きの方は足も逆足で参考にしてください。
チャンスボールがきたら一度重心を右足に移します。バックスイングとともに腰を捻り、ボールが頂点に達した時(または自分の型の高さ程度)に、重心を右足から左足に移しながら前に踏み込んで、ボールを打ち込みます。
ラケットの角度はボールに被せるようにしましょう。回転をかけていないため、被せないとアウトになり、被せすぎるとネットにかかってしまうので注意しましょう。
打ち込んだ後はすぐに相手の返球に対応できるように、元の姿勢に戻ることが大切です。
スマッシュの返し方
スマッシュの返し方はブロックとロビングの2つがあります。
ブロックは台から離れずに相手のスマッシュのコースを予測して、ラケットを当てるだけで相手のコートに返球する技術です。スマッシュは威力が強いため、適切なコースに適切な角度でラケットを置いておけば、当てるだけで返球可能です。
ロビングは相手のスマッシュの予測がつかない場合に、台から思いっきり離れて、ボールの威力が弱くなったところを狙って、高く打ち上げます。こちらがロビングで返すことによって、相手はスマッシュのプレッシャーが強くなり、ミスを誘うことができます。
ブロックとロビングについては、それぞれ別記事で詳しく解説しています。
打ち方のコツや練習方法を紹介しているので、ぜひ御覧ください。
【卓球】ロビング打ちのコツから粘る相手の対策まで徹底解説
【卓球初心者向け】勝てるブロックのコツと練習法を解説
卓球で勝ちたいならスマッシュを確実に決めよう!
今回は卓球のスマッシュ練習法からコツ、返し方まで解説しました。
スマッシュは実際の試合で使う場面はそれほど多くありません。しかし、スマッシュを決められるか否かは試合を大きく左右します。試合形式の練習でもスマッシュを打つことは多くないため、苦手な方は自ら練習するしかありません。
マシンを使った練習であれば、試合の様々な場面を想定したスマッシュ練習が可能です。試合でスマッシュミスを良くしてしまう方は、ぜひマシンを使って一気に弱点克服をしてみましょう!
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