【卓球ラケット解説】シェークハンドの持ち方や選び方、ペンホルダーとの違いも解説

卓球の打球の瞬間

「シェークハンドとペンホルダー、どちらがいいの?」

「正しいシェークハンドの握り方を知りたい」

「初心者だけど、どんなラケットを選べばいいか分からない」

卓球を始めたばかりの方は、こういった疑問をお持ちではないでしょうか。

卓球のラケットは大きく分けて「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類があります。日本では昔はペンホルダーが主流でしたが、現在では日本だけでなく世界的にシェークハンドが主流となりました。

そこで今回の記事では、シェークハンドの持ち方から、ペンホルダーとの違い、そして初心者の方向けのラケット選びまで、徹底的に解説します。ぜひ最後までご覧ください。

卓球のシェークハンドとは?

シェークハンドとは、表と裏面の両方にラバーが貼ってあり、その名の通り「握手をするように」ラケットを握る持ち方で持つラケットです。

中国も日本もシェークハンドを取り入れ、世界の主流となり、多くの選手がシェークのラケットを使用するようになります。現在ではシェーク比率は9割以上ともいわれ、ペンが衰退した格好となっています。
(引用:T.LEAGUE公認スポニティ 【アナタの知らない卓球の世界】いつの間に消えた? ペンホルダー衰退の理由とその歴史を解説

シェークハンドが世界的に主流になった理由は、フォアハンドとバックハンドの両方を同じグリップで打てる点にあります。

ペンホルダーではバックハンドを打つ際に手首の返し方などに慣れなくてはいけません。

しかし、シェークハンドではラケットの両面を自然に使い分けられるため、特に初心者にとって習得しやすい利点があります。

シェークハンドは、初心者からプロまで幅広いレベルのプレイヤーに適した万能なグリップといえるでしょう。

シェークハンドの握り方・持ち方

シェークハンドの基本的な握り方は以下の手順で行います。イメージとしては、グリップを握手するように持つことです。

  1. 親指と人差し指の間でラケットの面を挟むような形で、グリップを握る
  2. 残りの3本の指(中指、薬指、小指)でグリップを包み込むように握る
  3. 人差し指は伸ばしてラケットの裏側(バックハンド側)に沿わせる

正しいグリップができているかチェックする方法として、ラケットを握った状態で手首を上下左右に動かしてみて、ラケットがスムーズに動くかを確認してみましょう。

動きが硬いようであれば、力が入りすぎている可能性があります。

シェークハンドとペンホルダーの特徴を比較

シェークハンドとペンホルダー、それぞれのグリップには特徴があります。以下の表で比較しているので、確認してみましょう。

  シェークハンド ペンホルダー
バックハンド 打ちやすい 慣れるまで打ちにくい
手首の使いやすさ 動かせる範囲が狭い 動かせる範囲が広い
回転のかけやすさ フォアバックともにかけやすい バックがかけづらい
守備範囲 広い フォアに比べてバック側が狭い

シェークハンドの最大のメリットは、バックハンドとフォアハンドの両方を同じグリップで無理なく打てる点です。

一方、ペンホルダーはフォアハンドでの攻撃力や手首の自由度が高く、特に回転系のサーブを出しやすいという特徴があります。

ただし、ペンホルダーではバックハンドが打ちづらいため、それに慣れるのに時間がかかる場合があるでしょう。

どちらが優れているというわけではなく、自分のプレースタイルや体格、好みに合わせて選ぶことが大切です。

ただし、これから卓球を始める初心者の方には、フォアハンド、バックハンドの基本的な打ち方が、上達しやすいシェークハンドから始めることをおすすめします。

ペンホルダーについては下記の記事で詳しく解説しています。
ペンホルダーの打ち方を詳しく知りたい方やメリットデメリットを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【卓球ラケット解説】ペンホルダーとは?メリット・デメリットや握り方、打ち方を解説

シェークハンドのグリップ3種類

シェークハンドの中でもグリップに違いがあります。ここでは3つのグリップを紹介します。

  • フレア
  • ストレート
  • アナトミック

ラケットを選ぶ際に、ぜひ参考にしてください。

シェークハンドのグリップ1.
フレア

フレアグリップはグリップの先端が広がった形状をしており、シェークハンドラケットのなかで最も一般的な形です。

フレアが選ばれる理由は、握ったときに手が滑りにくく、安定感があるからです。

グリップの先が広がっているため、スイング中にラケットが手から抜けてしまうのを防ぎ、特に強打時にも安心です。

フレアグリップは特に日本人の手の大きさに合いやすく、初心者からプロまで幅広く使われています。

バタフライやニッタクなど、日本メーカーのラケットでもフレア形状が多くラインナップされています。

初めてラケットを選ぶ場合は、まずフレアタイプを検討してみることをおすすめします。

シェークハンドのグリップ2.
ストレート

ストレートグリップは、その名の通りグリップの根元から先端まで均一な太さでまっすぐな形です。

ストレートが選ばれる理由は、手の位置を自由に変えられる点にあります。フレアと違って先が広がっていないため、状況に応じてグリップ位置を微調整したい上級者に好まれます。

たとえば、バックハンドを強化したい場合は少し短く持ち、フォアハンドを強化したい場合は少し長めに持つなど、プレースタイルに合わせた調整が可能です。

フレアと違ってまっすぐな形状のため、しっかり握っていないと滑って落としてしまうリスクもあります。

手の小さい方や強く握りたくない人は、ストレート以外を選ぶといいでしょう。

シェークハンドのグリップ3.
アナトミック

アナトミックグリップは、人間の手の形状に合わせて設計された特殊な形状のグリップです。

アナトミックが選ばれる理由は、手のひらにぴったりとフィットし、非常に安定した握り心地が得られるからです。

アナトミックグリップの特徴は、グリップの片側が膨らんでおり、手のひらにしっかりフィットする点です。

この形状により、ラケットの面が固定され、安定した打球が打ちやすくなります。

ただし、アナトミックは慣れるまで時間がかかることがあり、また日本人の手の大きさにはやや合わないこともあるので注意しましょう。

初心者のシェークハンドラケットの選び方

初心者がシェークハンドラケットを選ぶ際のポイントを解説します。

初心者に適したラケットを選ぶ際は、以下の項目を考慮するとよいでしょう。

項目 初心者向け 説明
重さ 170〜175g程度 軽めのラケットが理想的。重すぎると腕への負担が大きく、フォームも崩れやすくなる
グリップ形状 フレアグリップ 最も安定感があり、初心者に適している
価格帯 5,000〜10,000円程度 高価なラケットが必ずしも初心者に適しているとは限らない

また、オールラウンド用やバランス型のラケットを選ぶことで、基本技術をバランスよく習得できます。攻撃特化型や守備特化型は、自分のプレースタイルが確立してから検討するとよいでしょう。

可能であれば実際に店舗で握り心地を確かめることをおすすめします。手に合ったラケットを選ぶことで、長く使い続けられるでしょう。

また、新しくて不慣れなグリップは手のひらにまめを作ったりするので、新しいグリップに変える際は、必ず握って確認しましょう。

シェークハンドでバックを打つコツ

シェークハンドでバックを打つコツを2つ解説します。

  • 体の正面でボールをとらえる
  • お腹の前に空間を作る

バックハンドはコツを知っていれば誰でも打てるようになるので、苦手な方はぜひ参考にしてください。

シェークハンドでバックを打つコツ1.
体の正面でボールを捉える

シェークハンドはバックの面で打ちやすいため、ついつい腕だけ動かしてしまいがちですが、足を動かしてください。

体の正面でボールを捉えることで、打球が安定します。腕だけを伸ばすと、フォームが崩れて、打球が安定しませんし、威力も弱くなってしまいます。足を細かく動かし、必ず体の正面でボールを捉えるようにしましょう。

シェークハンドでバックを打つコツ2.
お腹の前に空間を作る

バックハンドを安定させるためには軽く回転をかけたり、パワーをボールにしっかりと伝える必要があります。そのために、お腹の前に空間を作って、その空間でラケットをしっかり引いてください。

ラケットを引かないで打っても回転はかけにくいし、スピードは出ません。フォアハンドも思い切り腕を引いて打つ場合と、一切打たない場合では前者の方が威力が出ますよね。

バックハンドも同じです。そのために、前傾姿勢を維持してラケットを引く空間をしっかりお腹の前に作ってあげてください。そうすることで、しっかりと余裕をもってラケットを引くことができて、ボールに威力を伝えられるようになります。

まとめ

今回はシェークハンドについて解説しました。

卓球を最初にやったときに使ったラケットをそのまま使い続ける方が多いですが、自分の望むプレースタイルや体の使い方と相談して、ラケットの形を選ぶことが大切です。

シェークハンドの特徴、強みをしっかり理解してから使うようにしましょう。

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