試合前に覚えておきたい卓球のルールを徹底解説!意外と知らない細かいルールも

卓球台とスコアボード

「卓球やってみたいけど、ルールよくわからないな」

「来週試合に出るけど、細かいルール知らない」

「サーブやダブルスのルールってどうなってるんだろう?」

なんとなくどういうスポーツかはわかるけど、細かいルールまで把握してる人は少ないですよね。しかし、試合をしたり公式戦に出場したりするには、ルールを正しく把握しておかなくてはいけません。

今回は卓球初心者がすぐに試合に出られるように知っておくべきルールを解説しました。

この記事を読めばアマチュアレベルの公式戦なら出場できるはずです。最後に初心者向けのまとめも用意したので、ぜひ最後までご覧ください。

卓球の基本ルール

まずは卓球の基本的なルールを解説します。ここの内容だけ覚えてもらえれば、ひとまず卓球というスポーツを楽しめるでしょう。

1ゲーム11点マッチ

卓球は11点マッチです。どちらか一方が11点を取った時に1ゲームが終了します。

公式戦等では、だいたい3ゲームか5ゲームを先取した方が最終的に勝利となります。最初の1ゲーム11点を取られたとしても、次の2ゲーム目と3ゲーム目で11点取れば勝者です。

相手コートに1バウンドで返球する

サーブ時を除いて、ボールを相手側のコートに1バウンドさせなくてはいけません。

サーブ時は自分側のコートに1バウンド、相手のコートに1バウンドです。そのレシーブ以降のラリーは全て、相手側のコートに1バウンドさせて返球しましょう。

1バウンドしたボールを返球できなかったり、2バウンドしてしまうと失点となります。

ノーバウンドでの返球やアウトで失点

返球する側も1バウンドする前に打球すると相手に点が入ります。必ず自分のコートに1バウンドしてから打ちましょう。

打ったボールが相手側のコートにバウンドしなかったり、ネットに引っかかった場合も相手に点が入ります。

台の端(エッジ)は得点になる

卓球台の端(エッジ)に当たった場合も1バウンドとしてカウントされます。

エッジに当たると不規則なバウンドをするので、返球がかなり難しく相手は返球できないことが多いです。プロでもエッジに当たったボールを返球できないことは普通です。

ただエッジに当たるかどうかはほぼ運なので、エッジに当たって得点した際は相手に軽く謝るのがマナーになっています。

昔と今で違う卓球のルール

卓球のルールがどう変わってきたかを紹介します。ルール変更の理由には卓球人気や競技としての面白さを考慮したものがあるので、調べてみると面白いですよ。

昔は21点マッチだった

今では11点マッチでしたが、2001年以前までは21点マッチでした。

変更された理由は21点という長い試合時間による試合展開の盛り下がりを避ける為です。サーブも現在の2本交代ではなく5本交代で、なかなか試合の流れが変わらない単調な試合だったそうです。

そこで卓球人気の低下を避けるために、よりダイナミックな試合展開を生むために短めの11点マッチに変更されました。

昔は今よりボールが小さかった

2000年以前のボールの直径は38mmです。そして現在のボールの直径は40mmです。

ボールが大きくなることでスピードは低下し、回転もかかりにくくなります。そうすることでラリーも続きやすくなり、卓球人気を取り戻そうと考えたわけです。

ボールがより小さいと回転がかけやすいため強力なサーブで点を取れますし、ボールも早いのでラリーも高速ですぐに終わってしまいます。全く卓球を知らない観客にとっては、見ていても楽しみにくいスポーツだったのかもしれません。

試合の流れとルール

具体的に卓球の試合がどのように進行していくのかを解説していきます。

試合の流れ1.
サーブ権を決める

まずはどちらが先にサーブをするか決めます。

世界大会やオリンピックなどの公式戦はコイントスで決めますが、それ以外はほとんど選手同士によるじゃんけんです。

学生や初心者であれば必ずじゃんけんでサーブ権を決めます。

試合の流れ2.
2本交代でサーブを打つ

サーブは互いに10点の時を除いて、2本交代です。

シングルスであれば台より後ろであればどこからでもサーブができます。サーブ権があるとある程度主導権を握れるので、サーブ権がある2本はチャンスです。

試合の流れ3.
お互い10点になるとデュース

互いの点数が10点になるとデュースです。サーブは1本交代になります。

2点差をつけたほうがそのゲームを勝利します。たとえば「13-11」や「18-16」など、2点差がつくまではずっと続きます。

実力が同じぐらいの試合であれば「25-27」ぐらいになることもあるでしょう。

試合の流れ4.
休憩&コートチェンジ

11点、またはデュースで2点差をつけた場合は1ゲーム取ったことになります。

次のゲームまでの間の時間は1分程度です。休憩したり監督にアドバイスをもらうことができます。休憩しすぎて相手を待たせないように気をつけましょう。

次のゲームはコートチェンジをし、最初のサーブ権も交代します。1ゲーム目の最初のサーブを相手がしたのであれば、2ゲーム目はあなたのサーブから始まります。

試合の流れ5.
3ゲーム、5ゲーム先取した方が勝利

卓球は一般的に3ゲームか5ゲームを先取した方が試合に勝利します。

1ゲームを取ったとしても油断しないことが大切です。

試合が終わった後は相手と握手をします。仮に負けたとしても相手へのリスペクトを忘れずにしっかりと丁寧に握手をしましょう。また、アマチュアの大会であれば負けた選手はそのコートの次の試合の審判をやることがほとんどです。

負けて悔しいからといってすぐに帰らずに審判をしっかりとこなしましょう。

サーブのルール

卓球はサーブのルールが実はかなり細かいです。慣れてしまえば簡単ですが、ルール違反をしているサーブに慣れてしまわないように注意しましょう。

2本交代

点数が「10-10」のデュースにならない限りは必ず2本交代です。点を取ろうが取られようが2回サーブを打ったら、次は相手が2回サーブを打ちます。これを交互に続けていきます。

点数が「10-10」のデュースになった場合は、2点差がつくまでサーブは2本交代です。

ネットに触れたらやり直し

ネットに触れて相手のコートに入った場合はやり直しです。このやり直しの回数に制限はありません。何回当たってもやり直しです。

しかし、ネットに当たってアウトになったり、相手のコートにバウンドしなかった場合はサーブミスとなり失点します。

サーブの細かいルール

他にもサーブには細かいルールが存在します。

たとえば

  • トスは手のひらから16cm以上高くなくてはいけない
  • ボールは手のひらに乗せて、手のひらはオープンにしなくてはならない
  • 打つ瞬間を体や腕で隠してはいけない
  • 相手の準備が整うまでサーブをしてはいけない

などがあります。

慣れるまでが大変ですが、サーブ練習や練習試合で意識しておけば大丈夫でしょう。

ダブルスのルール

シングルスとダブルスのルールは異なります。ダブルスに挑戦する前にしっかりと覚えておきましょう。

交互に打つ

ラリーは交互に打ちます。

そのため、一度打ったらパートナーが次に打ちやすいように、すぐに移動しなくてはいけません。シングルスは打っても移動する必要はありませんが、ダブルスはすぐにコートの端やパートナーの後ろに移動する必要があります。

同じ人が連続で打ってしまうと反則になり失点するので気をつけましょう。

サーバーとレシーバーの入れ替わり

ダブルスはサーバーとレシーバーの入れ替わりが複雑です。

合計4人がいる試合になるため、サーブ権の交代や誰がレシーブをするのかがわかりにくくなります。筆者も卓球を始めて間もない頃はよくわからなくなり、対戦相手に確認していました。

混乱しないために「レシーブした選手がサーブをする」と覚えておきましょう。

次のゲームになった時も、前のゲームで最初にレシーブした選手がサーブをします。

サーブは右半面から対角

交互に打つことのようにダブルスだけの特殊なルールとして、「サーブは右半面から対角に打つ」というものがあります。

右利きであればフォア側から相手のフォア側にサーブをします。

自陣のバック側(左半面)、相手のバック側(左半面)にボールがバウンドしたら失点です。位置や角度が変わるだけでサーブはかなり難しくなります。

ダブルスの試合がある場合は、サーブ練習を必ずしておきましょう。

団体戦のルール

卓球の醍醐味の一つに団体戦があります。全員で一致団結して、勝利を掴む団体戦はプレーする選手にとっても、観戦側にとっても手に汗握る試合になります。

試合の形式

基本的には「シングルス4回、ダブルス1回」の5番勝負になります。

  1. シングルス
  2. シングルス
  3. ダブルス
  4. シングルス
  5. シングルス

という形式が一般的でしょう。オリンピックもその時によってシングルスとダブルスの順番が変わったりします。アマチュアの大会ではほとんどがダブルスが3番目の形式です。

5番勝負なので3回勝利したチームが勝ちます。1,2,3番で3連勝した場合は、4,5番は試合をしないのが一般的です。

ダブルスのペアに関するルール

最初の2回のシングルスに出た2人でダブルスのペアを組むことはできません。

たとえば、以下の表のような順番はルール違反になります。

試合順 形式 出場選手
1 シングルス Aさん
2 シングルス Bさん
3 ダブルス Aさん&Bさん
4 シングルス Cさん
5 シングルス Dさん

1,2番のシングルスに出場しているAさんとBさんが、そのまま3番のダブルスに出場はできません。

この場合は、以下の表のようにダブルスを1人別の選手にすればルール違反になりません。

試合順 形式 出場選手
1 シングルス Aさん
2 シングルス Bさん
3 ダブルス Aさん&Dさん
4 シングルス Cさん
5 シングルス Eさん

ダブルスのみに出場する選手がいることもあります。2回シングルスに出る選手がいれば、1回のみの選手もいます。このオーダー(選手の組み合わせ)が団体戦の醍醐味の一つです。

また、これらの「シングルスが4回、ダブルス1回」というのは一般的な話であって、大会によって変わります。実際、世界選手権は「シングルス5回」という形式です。

出場する団体戦の形式を必ず確認しましょう。

オーダー交換

団体戦は試合が始まる前に互いのオーダーを交換します。

オーダー表という紙に書いて相手に渡すのが一般的です。試合開始まで相手のチームの誰と戦うのかわかりません。

当然ですが、オーダーは交換した後に変更できません。戦う相手が2回出場する選手であれば、1回目でじっくり相手を観察しましょう。

卓球道具のルール

卓球に欠かせないラケットやユニフォームにも細かいルールがあります。公式戦出場前は必ずチェックしておきましょう。

ラケットに関するルール

ラケットのルールは細かいところまで規定されています。

  • ラバーの表面は凸凹がないようにする
  • J.T.T.A.A.という刻印がある
  • 赤と黒の2枚のラバーが貼ってある
  • ラバーが剥がれていたり、穴が空いていたりしない

などを気にしておけばルール違反にはなりないでしょう。

公式の卓球ショップで購入したラケットやラバーであれば心配はありません。ただ、もしラバーを自分で貼る場合は接着剤や貼り方に十分注意しましょう。

ユニフォームや身に付けるモノに関するルール

公式戦に出場する際のユニフォームも日本卓球協会に認定されているモノでなくてはいけません。

JTTAというワッペンが付いているかを必ず確認しましょう。ユニフォームも公式のショップで購入すれば心配ありません。

またリストバンドは着用できますが、プロ等の公式戦となるとリストバンドのロゴなどにも細かい規定があるので注意しましょう。

卓球初心者が覚えておくべきルール

ここまで解説してきましたが、改めて初心者が必ず覚えておくべきルールを紹介します。

サーブがネットに当たったらやり直し

ネットに当たって相手のコートに入ったサーブはやり直しです。サーブミスで失点となることはないので注意しましょう。

ラケットを持っていない手で台に触れると失点

ラリー中に片方の手で台を触ってしまうと失点してしまいます。

ネット付近に落ちるボールは腕を限界まで伸ばさないと触れないため、台を触ってしまいがちです。体を安定させるためにしっかりと足を台の下まで動かし、体ごと台に近付くようにしましょう。

サーブ前やラリー後は台に触っても、何も問題はありません。

タオルを使えるのは合計得点が6の倍数の時

緊張と激しいラリーによって卓球はかなり汗をかきます。

しかし、汗を拭くためのタオルを使えるのが互いの得点の合計が6の倍数の時のみです。「0-6」や「2-4」、「8-10」などの時は一旦落ち着くためにもタオルで汗を拭きましょう。

相手がサーブ中に声を出してはいけない

試合に勝つために気合いを入れることは重要ですが、相手のサーブやプレーを妨害するような声出しはルール違反です。

得点時に声を出す選手やレシーブ前に声を出す選手は多いですが、サーブ中に声を出すのはやめましょう。

相手の準備が整ってからサーブをする

サーブ権がこちらにあっても、相手の準備が整うまではサーブをしてはいけません。

ボールをトスする前にチラッと相手を確認して、しっかりとこちらを向いて構えていたらサーブをしましょう。前傾姿勢になっていなかったり、違うところを見ていた場合は少し待ちましょう。

ただいつまで経っても相手が準備をしなかった場合は、遅延行為ですから審判に注意してもらいましょう。

まとめ

今回は卓球のルールを解説しました。

解説した内容を覚えれば試合に出れますし、卓球を十分楽しめるはずです。サーブの細かいルールやダブルスの流れなどは少し細かくて複雑ですが、試合形式の練習を繰り返して慣れていきましょう。

初心者が出場する大会であれば、失点につながるルール違反以外は厳しく指摘したりせず、寛容な姿勢を持ちましょう。

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