卓球ラバーの厚さ完全ガイド!中・厚・特厚の違いと選び方を徹底解説

卓球台にあるラケット

「ラバーの厚さはどれを選べばいいのかな」

「特厚ってどのぐらいなんだろう」

「卓球初心者はどの厚さにすればいいのか」

初めてラバーを買うときは、ラバーの厚さに悩んでしまう方がほとんどです。

打ったことのないラバーの厚さだと、打球がどのように変わるのかがイメージできないですよね。

そこで今回の記事は、ラバーの厚さごとの違いや影響、そして選び方を徹底解説しました。記事後半では、初心者はどの厚さを選べばいいか解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

ラバーの厚さとは?

ラバーの「厚さ」とは、スポンジ層の厚さのことを指しています。

卓球ラバーは、ボールに直接触れる「トップシート(表面のゴム層)」と、その下にある「スポンジ層」の2層構造になっているのです。トップシート自体の厚さは、どのラバーでもほぼ一定(約1.5〜2mm程度)となっています。

つまり、ラバーを選ぶ際に変化するのは、スポンジ層の厚さだけなのです。この違いが、ボールの弾み方や回転のかけやすさ、コントロールのしやすさに大きな影響を与えます。

厚いスポンジは反発力が強く、薄いスポンジは打球感がダイレクトに伝わるという特徴があるため、プレースタイルに応じて選択することが重要になってきます。

ラバー厚さの種類と表記方法

ラバーの厚さ表記は、メーカーによって異なるため混乱しやすいポイントです。

しかし、基本的な表記方法を理解すれば、どのメーカーのラバーでも適切に選ぶことができるようになります。ここでは、文字表記と数値表記の違い、そして主要メーカーの表記方法について詳しく解説していきます。

文字表記と数値表記の違い

初心者の方は、まず文字表記から理解することをおすすめします。

文字表記は「極薄」「薄」「中」「厚」「特厚」「MAX」という6段階で表され、直感的に特徴がわかりやすいからです。一方、数値表記は実際のスポンジの厚さをミリメートル単位で示したもので、より正確な選択が可能になります。

主な厚さ表記の対応表

文字表記 数値表記の目安 総厚(スポンジ+トップシート) 特徴
極薄(ゴクウス) 0.5mm以下 約2.0〜2.2mm 変化重視、主に粒高ラバー用
薄(ウス) 0.6〜1.0mm 約2.3〜2.7mm コントロール重視
中(チュウ) 1.5〜1.8mm 約3.0〜3.3mm バランス型、初心者向け
厚(アツ) 1.9〜2.1mm 約3.4〜3.6mm スピード・回転のバランス
特厚(トクアツ) 2.2〜2.3mm 約3.7〜3.8mm パワー重視
MAX(マックス) 2.3〜2.4mm 約3.8〜4.0mm 最大威力、規定ギリギリ

購入時は、両方の表記を確認することで間違いのない選択ができるでしょう。慣れてきたら、数値表記で0.1mm単位の細かい調整をすることも可能です。

メーカー別の厚さ表記一覧

バタフライは独自の表記を採用しているため、他メーカーとの比較には特に注意が必要です。

例えば、バタフライの「厚」は他メーカーの「特厚」に近い厚さになることもあります。この違いを知らずに購入すると、思っていたものと違うラバーを選んでしまう可能性があるのです。

主要メーカーの厚さ表記比較

メーカー 極薄 特厚 MAX
バタフライ 1.5/1.7mm 1.9mm 2.1mm 2.1〜2.3mm
ニッタク 0.5mm 1.0mm 1.5/1.8mm 2.0mm 2.2mm 2.3mm
ヤサカ 1.0mm 1.5/1.8mm 2.0mm 2.2mm 2.3mm
VICTAS(TSP) 0.5mm 1.0mm 1.5/1.8mm 2.0mm 2.2mm 2.3mm
andro 1.0mm 1.5/1.8mm 2.0mm 2.2mm 2.3mm

出典:ButterflyHPニッタクHPヤサカHP

海外メーカーの場合は数値表記のみの場合も多いため、購入前の確認は必須です。初めてのメーカーのラバーを購入する際は、必ず数値表記も確認して、自分が求める厚さと一致しているか確認しましょう。

ラバーの厚さが性能に与える3大影響

ラバーの厚さを変えると、プレーに3つの大きな変化が現れます。それがスピード・回転・コントロールへの影響です。

これらの要素がどう変化するかを理解することで、自分に最適な厚さを選ぶことができるようになるでしょう。

スピード・威力への影響

厚いラバーほど、強力なスピードボールを打ちやすくなります。

これは、厚いスポンジがインパクト時に大きく沈み込み、その反動でボールを強く弾き返すためです。特厚やMAXのラバーを使用すると、フォアハンドドライブやスマッシュの威力が格段に向上するでしょう。

ただし、初心者がいきなり特厚を使うと、ボールが飛びすぎてオーバーミスが増える傾向にあります。

スピードが出やすいということは、コントロールが難しくなる側面もあることを理解しておく必要があるでしょう。自分の技術レベルに合わせて、段階的に厚さを上げていくことが重要です。

回転(スピン)への影響

厚いラバーは強烈な回転をかけやすいという特徴があります。

その理由は、厚いスポンジが持つ「球持ちの良さ」にあります。球持ちとは、ボールがラバーに接触している時間のことで、この時間が長いほど、より多くの回転をボールに伝えることができるのです。

特厚のラバーでループドライブを打つと、ボールがラバーに深く食い込みます。その結果、相手が返球しづらい重い回転のボールを生み出すことが可能になるでしょう。トップ選手の強烈なループドライブは、この原理を最大限に活用しているのです。

しかし、薄いラバーでも十分な回転はかけられることも事実です。薄いラバーは、トップシートの性能がダイレクトに伝わりやすく、チキータやストップなどの台上技術では、むしろ繊細なタッチで回転をコントロールできる場合もあります。

コントロール性能への影響

コントロールを重視するなら、薄いラバーを選ぶべきです。

薄いラバーは反発力が控えめなため、力加減によって飛距離を細かく調整できます。この特性は、特に台上技術において大きなメリットとなるでしょう。

また、薄いラバーは打球感がダイレクトに伝わるため、ボールタッチを養いやすいという利点もあります。初心者が基本技術を身につける段階では、中〜薄めのラバーで練習することで、正しい打球感覚を身につけることができるでしょう。

レベル別おすすめの厚さ選び方

自分のレベルに合った厚さを選ぶことで、効率的に上達することができます。ここでは、初心者と中級者以上に分けて、それぞれに最適な厚さ選びのポイントを解説していきます。

初心者は「中」から始めるべき理由

初心者の方は、必ず「中」の厚さ(1.5〜1.8mm)から始めてください。

なぜなら、「中」はスピード・回転・コントロールのバランスが最も取れている厚さだからです。適度な弾みがあるため、しっかりとボールを飛ばすことができ、かつ飛びすぎることもないため、基本技術の習得に最適な環境となります。

さらに重要なのは、「中」を基準として使うことで、自分に合う厚さを探しやすくなるという点です。

3ヶ月ほど「中」で練習した後、「もう少し弾みが欲しい」と感じたら「厚」へ、「もっとコントロールを重視したい」と感じたら「薄」へと調整できます。いきなり極端な厚さから始めると、この判断が難しくなってしまうのです。

中級者以上は「厚〜特厚」で威力アップ

基本技術をマスターした中級者以上の方は、「厚」から「特厚」への移行を検討すべき時期です。

なぜなら、相手のレベルも上がり、中途半端な威力のボールでは得点することが難しくなるからです。より強いボールを打つために、ラバーの厚さを上げることが必要になってきます。

ただし、段階的な移行が重要です。「中」から一気に「特厚」に変えるのではなく、まず「厚」で1〜2ヶ月練習してから「特厚」へ移行するという流れが理想的でしょう。急激な変化は、今まで培ってきた感覚を狂わせる可能性があります。

プレースタイル別の厚さの選び方

プレースタイルによって最適なラバーの厚さは異なります。自分のスタイルを理解し、それに合った厚さを選ぶことで、より効果的なプレーが可能になるでしょう。

攻撃型選手のラバー組み合わせ

攻撃型選手は、フォア面とバック面で異なる厚さを使い分けることで最大の効果を発揮できます。フォア面には「特厚」や「MAX」を使用して最大限の威力を追求し、バック面には「厚」程度に抑えてコントロール性能を確保するという戦略が効果的です。

この組み合わせには明確な理由があります。

フォアハンドは体全体を使って打つため、厚いラバーの反発力を最大限に活かすことができる一方、バックハンドは手首や前腕の動きが中心となるため、過度に弾むラバーだとコントロールが難しくなってしまうからです。

守備型・カットマンのラバー組み合わせ

カットマンは変化を重視するため、薄いラバーを選択すべきです。

具体的には、バック面の粒高ラバーは「極薄」から「薄」(0.5〜1.0mm)、フォア面の裏ソフトラバーは「中」から「厚」程度(1.5〜2.0mm)という組み合わせが理想的でしょう。

薄いスポンジを使用する理由は、相手の回転を残しやすく、予測しづらい変化球を生み出すことができるからです。特に粒高ラバーでは、薄いスポンジの方が変化の幅が大きくなります。

カットの安定性を保ちながら、時折見せる攻撃での意外性も演出できる、バランスの取れた選択といえるでしょう。

男女差による選び方の違い

一般的に、男性選手は「特厚」や「MAX」、女性選手は「厚」を中心に選択する傾向があります。

これは筋力やスイングスピードの差に起因していますが、必ずしも性別だけで決めるべきではありません。

実際のところ、個人差の方が性別差よりも大きいのが現実です。

女性でも筋力のある選手は特厚を使いこなしていますし、男性でもコントロール重視で中や厚を選ぶ選手もいます。

世界トップレベルの女子選手の中には、特厚を使用する選手も増えてきており、技術と体力があれば性別は関係ないことがわかります。

重要なのは、自分の体力やプレースタイルに合わせて選択することです。性別による一般的な傾向は参考程度にとどめ、実際に試打して自分に合った厚さを見つけることが大切でしょう。

「特厚」から「厚」に変えるメリット

上級者でも、あえて「特厚」から「厚」に変更することでプレーの質が向上することがあります。これは決して後退ではなく、戦略的な選択といえるでしょう。

ラケット全体が軽くなる

「特厚」から「厚」に変更すると、片面あたり約2〜4g、両面で4〜8gの軽量化が実現できます。

この違いは、実際にプレーしてみると想像以上に大きな効果をもたらします。スイングスピードが向上し、特に連続攻撃や切り返しの速いラリーで優位に立てるようになるのです。

長時間の練習や試合での疲労も軽減されます。全日本社会人選手権のような1日に何試合も行う大会では、後半の試合でも質の高いプレーを維持できるという大きなメリットがあります。

実際、ベテラン選手の中には、体力の衰えを技術でカバーするために、あえて厚さを下げる選択をする選手も少なくありません。

サーブ・レシーブの精度向上

台上技術の精度を上げたいなら、厚さを下げることが効果的です。

「厚」のラバーは「特厚」と比べて弾みが抑えられるため、短いサーブやストップ、ツッツキといった技術がより正確にコントロールできるようになります。

プレッシャーのかかる場面でのミスを減らし、確実性を高めるための戦略的な選択として、厚さの見直しは有効な手段となるでしょう。

厚さ選びの失敗例と注意点

ラバーの厚さ選びで失敗しないためには、よくある間違いを避けることが重要です。

最も多い失敗は、「なんとなく特厚を選ぶ」ことと「憧れの選手と同じ厚さを選ぶ」ことの2つです。

「厚い方が強いボールが打てる」という単純な理由で特厚を選ぶのは危険です。技術が未熟な段階で特厚を使うと、オーバーミスが増え、基本技術の習得が遅れてしまいます。トップ選手が特厚を使いこなせるのは、長年の練習で培った技術と体力があるからこそ。同じ道具を使っても、同じようなプレーができるわけではないのです。

また、フォア面とバック面の厚さのバランスにも注意が必要です。あまりに差をつけすぎると、切り替え時の感覚が大きく異なり、ミスの原因となってしまいます。一般的には、1段階程度の差(例:フォア特厚・バック厚)に留めることが推奨されています。

定期的な見直しも忘れてはいけません。3〜6ヶ月ごとに厚さが適切かどうか確認することをおすすめします。「最近オーバーミスが多い」「もっと威力が欲しい」といった感覚があれば、厚さの変更を検討する時期かもしれません。

最適なラバーの厚さ診断リスト

自分に最適なラバーの厚さを見つけるために、以下の診断リストを活用してください。各カテゴリーで最も多くチェックが付いた厚さが、今のあなたに適した選択となるでしょう。

「中」が適している場合

  1. 卓球を始めて1年未満である
  2. 基本技術をまだ習得中である
  3. オーバーミスが多い
  4. 台上技術を安定させたい
  5. コントロールを重視したい

「厚」が適している場合

  1. 基本技術は習得済みである
  2. もう少し威力が欲しい
  3. 中級レベルの試合に出場している
  4. ドライブの回転量を増やしたい
  5. 攻撃的なプレーを目指している

「特厚・MAX」が適している場合

  1. 上級レベルの技術を持っている
  2. スイングスピードが速い
  3. 筋力に自信がある
  4. 威力で勝負したい
  5. トップレベルを目指している

3つ以上チェックが付いた厚さから始めてみましょう。ただし、これはあくまで目安です。実際に試打して、自分の感覚に合うかどうか確認することが最も重要になります。

まとめ

卓球ラバーの厚さ選びで最も重要なのは、「今の自分」に合った厚さを選ぶことです。初心者の方は、まず「中」の厚さから始めて基準を作り、技術の向上に合わせて段階的に厚さを調整していくことが上達への近道となります。

プレースタイルや体力、技術レベルを総合的に考慮し、フォア面とバック面で異なる厚さを使い分けることで、より効果的なプレーが可能になるでしょう。

まずは違う厚さのラバーを打ってみる事から始めてみるのをおすすめします。

 

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