卓球のイエローカードとは?レッドカードとの違いと提示されるとどうなるか解説

卓球の試合を見ていて、突然「イエローカード」が出された場面を見た経験はありませんか?

あるいは、自分やチームが警告を受けて戸惑った経験はありませんか?

どんなことをしたらイエローカードが提示され、カードが出されたらどうなるのか、意外と理解されていません。

イエローカードやレッドカード(まとめてカラーカードともいいます)は、主に下記のような行為を行った際に提示されます。

  • 遅延行為
  • 妨害行為
  • スポーツマンシップに反する行為

これらは、本人にそんなつもりはなくとも警告が出されます。

イエローカードは累積するとレッドカードとなり、失点や退場、失格につながります。

この記事では、卓球のイエローカードの意味と提示条件、レッドカードとの違い、警告から失点や退場までの流れについて整理し、試合でカラーカードをもらわないための具体的な注意点を解説します。

卓球のイエローカードとは?提示されるとどうなる?

卓球のイエローカードは、審判が「これ以上は反則につながる」と判断したときに出す公式な警告です。

ITTF(国際卓球連盟)や日本卓球協会のルールでは、選手だけでなくベンチ(監督・コーチ)を含むチーム関係者の不適切な行為も対象になります。

つまり「プレー中の不適切行為」だけでなく、試合の進行や態度に関する問題でも提示されます。

提示された瞬間に起きるのは、基本的に“注意の見える化”です。

イエローカード1枚目は、不適切行為に対する注意であるため、失点になったり退場になったりすることはありません。

しかし記録用紙にはイエローカードを提示したことが記録され、次に同様の行為をすると段階的に重い罰則へ進みます。

ここで重要なことは、イエローカードは「リセットされる注意」ではなく、「累積される注意」であることです。

また、審判から注意を受けると、イエローカードを受けた本人や周囲の人にもメンタル面に影響を与え、試合運びにも悪影響が出ます。

たとえば、

  • ラリー間の時間の使い方
  • 抗議の仕方
  • ベンチからの声掛けやタイミング

といったことなど。

また注意を受けるのではないかと、いつもなら特に意識することなく行っているその行為がやりづらくなります。

イエローカードは相手や観客にも見えるように提示されることで会場の雰囲気が変わり、焦って同じミスを重ねやすくなる点も注意が必要です。

「イエローカード=即失点」ではありませんが、次の一線を超えると失点やレッドカードにつながる合図です。

まずは、どんな行為が警告対象になるのか、そして警告から失点・退場までがどう進むのかを順に押さえておきましょう。

イエローカードはどんなときに提示される?

イエローカードは、ラリー中の反則行為だけでなく

  • 試合の進行を乱す
  • 相手のプレーを妨げる
  • スポーツマンらしくない態度

と判断された場面で提示されます。

ここでは典型例を4つに分け、選手とベンチ双方が注意すべきポイントを解説します。

遅延行為

遅延行為は、試合を不必要に長引かせる行動です。

たとえば、下記のような行為です。

  • なかなかサーブやレシーブの構えを取らない
  • 長過ぎるタオルタイム
  • ゆっくりボールを取りに行く

ケガや体調確認など正当な理由があっても、回数や時間が過度になると「意図的な引き延ばし」と見なされやすい点に注意してください。

特に競った終盤は疑われやすいため、必要な動作は手短に済ませ、再開の合図には速やかに応じましょう。

特にダブルスでは、パートナーとの話し合いが長くなる傾向があり、遅延行為と見なされやすいです。

過度なアドバイスやタイミング違反

イエローカードの対象は選手だけではなく、ベンチ(監督・コーチ)の振る舞いも含まれます。

  • ラリー中に声を掛ける
  • 相手を威圧するような指示を飛ばす

といったものです。

選手への声掛けは、ラリーとラリーの間のみに許されています。

加えて、一般の試合ではラリー間にベンチから声をかけるアドバイスは許可されていますが、高校生以下の大会ではゲーム間およびタイムアウトの1分間しか認められていません

一般の大会と同じ感覚でゲーム中のラリー間に声をかけてしまい、警告を受けてしまう監督やコーチが残念ながらいます。

国際大会では、審判から見て応援とアドバイスの違いが言語の違いにより区別が難しいことがあります。リオデジャネイロオリンピックで、石川佳純選手の応援がアドバイスと取られ、レッドカードを受けています。

妨害行為

妨害行為は、相手の集中やプレーを乱す行動です。

分かりやすく説明すると、

  • 相手が打とうとする瞬間大声を出す
  • 相手の集中力を削ぐような動きを急に行う

といったものです。

ガッツポーズや声出しも、そのタイミングはポイント判定が出る前のラリー中であれば、妨害行為と見なされることがあります。

また、ボールが競技領域外に出た後の拾い方や返し方が雑で、相手の準備を遅らせてしまったような場合も注意が必要です。

相手が打つ前後、そのラリーが終わるまで静かに、必要以上の動きはしないようにすれば、警告を受けることはありません。

バッドマナー

バッドマナーは、スポーツマンシップに反するような態度や言動全般のことをいいます。

  • 審判への露骨な不満表明
  • 判定への執拗な抗議
  • ラケットやボールなどを乱暴に扱う
  • 相手を罵倒する言動

感情が高ぶった場面ほど出やすく、悪意がなくても「スポーツマンシップに反する」と判断されると警告の対象になります。

世界トップ選手でも、感情を爆発させてしまい、ラケットを投げつけて警告を受けることもあります。

疑問があるときはまず落ち着いて状況を確認し、抗議は手短に。

相手と審判への敬意を見せることが、カード回避の最短ルートです。

レッドカードとは?イエローカードとの違い

レッドカードは、競技者や指導者などが重大な違反をした際に示される処分です。

イエローカードは「以後は同様の行為をしないように」という警告です。

しかしレッドカードは、選手であれば得点に、ベンチであれば退場と言った処分がくだされるため、進行に直接影響する点が大きく異なります。

また、レッドカードはイエローカードで警告を受けた行為をもう一度繰り返してしまった結果として受けることもありますが、重大な違反行為である場合は、一度の行為でも出る可能性があります。

つまり、警告の積み重ねの先にある「罰」だけでなく、単発でも重い行為なら即座に出される処分だと理解しておくとよいでしょう。

観客にとっても、色で「注意」と「処分」が明確に区別されるため、試合の流れを読み解く重要なサインになります。

レッドカードが出るケース

レッドカードは、警告では収まらない違反行為に対して提示されます。

典型例は、同じ種類の反則や不適切な行為を繰り返し、イエローカードによる注意後も改善が見られない場合です。

たとえば、注意を受けたのに遅延行為を続ける、過度な抗議をやめない、といったケースが該当します。

また、相手を妨害する意図が明確な行為や、競技の秩序を著しく乱す振る舞いなど、悪質性が高いと判断される場合は、段階を飛ばしてレッドカードが出ることもあります。

試合運営に支障が出る行為かどうかが、判断の大きな基準になります。

退場・失格との関係

レッドカードは、その場での処分を示すカードです。退場や失格といった重い措置とは必ずしも同義ではありません

ただし、違反の内容が重大だったり、処分後も行為が収まらなかったりすると、退場・失格に発展する可能性があります。

ポイントは、レッドカードが出た時点で審判の注意段階を越え、試合に対する影響が現実化していることです。

そのため、当事者は「ここで終わり」と捉えず、即座に行動を改める必要があります。

指導者も含め、審判の指示に従わない、抗議を続けるなどの態度が続けば、より重い判断につながり得ます。

警告から失点・退場までの流れ

まず、軽微〜中程度の不適切行為が確認されると、審判は口頭注意やジェスチャーで是正を促します。

それでも改善が見られない、または警告が必要と判断される行為にはイエローカードが提示され、「次は処分があり得る」という段階に進みます。

その後、同種の違反を繰り返す、試合進行を妨げる行為が続くなど、悪質性・継続性が認められるとレッドカードの対象になります。

レッドカードは警告ではなく処分であり、失点や退場など、試合結果に影響する形で科されます。

カラーカードによる警告を受けた場合の処分は、選手とベンチで異なります

選手の場合

1回目:イエロー

2回目:イエロー・レッド、相手に1ポイント

3回目:イエロー・レッド、相手に2ポイント

4回目:試合停止、審判長へ報告

ベンチの場合

1回目:イエローカード

2回目:レッドカード、競技領域からの退出

イエローカード・レッドカード貰わないために

カードは「勝敗以前に、競技の秩序を守るためのサイン」です。

遅延、不適切なアドバイス、抗議、マナー違反など、感情が高ぶると無意識のうちに起こしてしまいがちなので、試合中は冷静に行動できる状態を常に維持することが最大の予防策になります。

指導者が意識すべきポイント

指導者は、アドバイスの時間とタイミングに注意してください。

特に一般と高校生以下の両方を指導している指導者は、高校生以下の大会でラリー間にうっかりアドバイスをしてしまわないよう、くれぐれもご注意ください。

選手にいろいろと指導したい気持ちはあるとは思いますが、ゲーム間の1分間の休憩を知らせる審判員の「タイム」の声が聞こえたら、アドバイスを速やかにやめ、選手をコートへ行くように促してください。

「言い過ぎない」「区切りの場面で短く伝える」を徹底し、選手の集中を妨げないことを優先してください。

審判への接し方をチームの規範として示します。判定への不満があっても、抗議の姿勢や声量がエスカレートしないよう、言葉選びを統一しましょう。

最後に、注意を受けたら「その場で止める」判断を優先してください。

指導者が引き際を誤ると、選手の行動も連鎖して悪化します。

選手への指導ポイント

選手には「カードが出る行為」を具体的に言語化して教えます

  • 時間稼ぎに見られる行為
  • 相手を邪魔するような行動や脅迫するような怒鳴り散らす行為
  • ラケットやボールを投げつける行為
  • 台やフェンスを蹴ったり叩いたりする行為

 

こういった行動は、故意でなくても違反とされます。

万が一気持ちが高ぶってしまったら、一度深呼吸して冷静さを取り戻し、メンタルを落ち着かせるのが効果的です。

審判の判定に納得できない場面でも、即座に言い返したりせず、軽く確認する程度に留めます。

注意やイエローカードを受けたら、「以後は完全にやめる」が鉄則です。

まとめ

カラーカードは罰ではなく、試合の秩序を守るためのブレーキ。

卓球のイエローカードは「警告」、レッドカードは「試合に影響する処分」という位置づけで、重さが明確に異なります。

遅延行為、過度なアドバイス、妨害行為、バッドマナーは、たとえ本人に悪気がなかったとしても対象になるので、注意してください。

基本的な流れとしては、まず口頭注意などで是正を促され、改善がなければイエローカード。さらに継続・悪質と判断されればレッドカード。

状況次第では、一発レッドカードで失点や退場になることもあります。

カラーカードを避ける最短ルートは、ルールを正しく理解し、スポーツマンシップに則った紳士的な行動を常に心がけることです。

指導者はアドバイスをする時間を守り、試合運営を妨げない言動を徹底し、選手は感情のコントロールを身につけましょう。

冷静さを保つことが、結果的にプレーの質も守ります。

 

 

卓トレは卓球を好きな人がいつでも練習できるように、24時間・365日営業している卓球練習場です。※一部店舗を除く

高性能卓球マシンを採用しているため、一人でも質の高いレシーブ練習が可能です。

Webからの完全予約制で待ち時間無し、30分500円台から利用できます。
※利用料金は店舗により異なります。

いまなら入会金無料キャンペーン実施中!

6,000円の入会金が、期間限定で無料になっております。

この機会にぜひ、卓トレをお試しください。

会員登録バナー

LINEで送る
Pocket

この記事を書いた人

おすすめ記事はこちら