【卓球】レットとは何か?条件と具体例、・フォルトとの違いを分かりやすく解説

試合中に、審判から「レット」と宣告されて、戸惑った経験はありませんか?

特に試合経験が浅いうちは、「今のレットなの?」「なんでやり直しなの?」と、釈然としない気持ちのまま、次のサーブの構えに入ったことがある人もいるかもしれません。

卓球には、得点でも失点でもない「レット(やり直し)」というルールがあります。

一見難しく感じるかもしれませんが、公平・公正にプレーを続けるための大切な仕組みです。

本記事では、

  • 卓球における「レット」の基本的な意味
  • 「ネットイン」など、実際によくあるケース
  • 間違いやすいフォルトとの境界線
  • 「何回までOK?」など、誤解されやすいポイント

について、分かりやすく解説します。

レットを正しく理解すれば、試合中に「レット」を宣告されても、落ち着いて対応でき、プレーに集中できます。

そもそもレットとは

卓球における「レット」とは、そのラリーを無効としてやり直す判定のことです。

ポイントが入るわけでも、失点になるわけでもありません。

卓球におけるレットの基本的な定義

卓球のルールでは、

  • 正常なプレーができなかった
  • 公正なラリーが成立しなかった

このような状態になったとき、「そのラリーを無効とし、プレーをやり直すこと」と定められています。

ここで覚えていてほしいのは、「レットはミスではない」ということです。

「自分の技術が足りなかったから、レットになった」というわけではありませんので、ご安心ください。

あくまでもプレーを続ける条件が整っていなかったと判断されただけです。

レットが宣告されても、選手が責められることはありませんし、得点も動きません。

審判が「レット」を宣告したら、すぐにプレーを止めてOK

審判は片手を頭の上にまっすぐ上げてレットを宣告し、ラリーが終了したことを示します(公式のジェスチャー)。

会場によっては、レットの声が聞き取れないこともあります。そんな時は、審判が手を挙げる動作をしていたら、すぐにレットだと判断して構いません。

審判員が手を上げたのなら、ラリーの途中でプレーを止めて大丈夫

そのラリーは無効となり、審判が改めてスコアをコールした後、再びサービスの体勢に入ります。

「レット」になる代表的ケース

選手は、レットになる代表的なケースを知っておくだけで十分です。

特殊なケースについては、その都度審判員から説明がありますので、覚える必要はありません。

サービスがネットや支柱に当たって入った時

いわゆる「ネットイン」です。正式には、ネットコードサービスといいますが、ここでは分かりやすくネットインとして説明します。

サービスがネットまたは支柱、場合によっては支柱に取り付けられた判定用カメラに当たり、コートに入った場合は「レット」になります。

卓球で最もよく知られているレットのケースですね。

判断のポイントは以下の2つです。

  • ネットや支柱に当たる
  • その後、正しく相手コートに入った

この2つを満たした場合のみレットになります。

注意してほしいのは、ネットに当たった後、相手コートに入らなかった場合です。この場合は、レットではなく相手の得点になります。

ちなみに、このネットインによるレットには回数制限がありません。何回連続でも、相手コートに入り続ける限り、やり直せます。

レシーバーの準備ができる前にサービスを出した時

原則として、レシーバーがレシーブの構えをする前にサービスが出され、かつレシーバーがレシーブをしようとしなかった場合は、レットになります。

ただし、これには注意が必要です。

  • レシーバーが構えたり解いたりを何度も繰り返す
  • レシーバーは構えていなかったものの、サービスが出されたので手を伸ばして打とうとする動作をした

構えたり解いたりするのは、マナー上好ましいものではなく、意図的な遅延行為として注意を受けることがあります。

また、構えていなかったとしても、サービスに対してレシーブ動作を行った場合は準備ができていたと見なされ、レットになりません。

まだレシーブの準備ができていないのであれば、手を挙げて準備中のアピールをしましょう。

外部からの邪魔が入った時(競技条件の乱れ)

試合中、何らかの外部要因によってプレーが妨げられた場合、そのラリーはレットになります

卓球は集中力が求められる競技。そのため、競技条件が乱れた状態でプレーを続けるのは、公平ではありません。

例えば、次のようなケースが挙げられます。

  • 他のコートからボールが転がり込んできた(最も多いケース)
  • カメラのフラッシュが光った
  • 大きな物音や、近くでトラブルが発生した

このような場合、審判の判断でレットになります。

ただし、ボールの乱入やフラッシュなど、審判員の位置からは見えないこともあります。

そのような時、選手は迷わず手を挙げて、プレーに支障が出たことをすぐに伝えることが大切です。

重要なのは、「何かが起きた瞬間にプレーを止めて訴える」ことです。ラリー終了後では基本的に認められません。

最近では、選手や監督が身につけている腕時計(特にスマートウォッチ)の反射光がプレーを妨げたとして、ラリーがレットになった事例があります。もちろん、その後腕時計を外してもらう対応が取られました。

審判員が何らかの理由で試合を止めた時

稀にしか発生しないケースですが、進行上の理由から審判がラリーを止めた場合も、そのラリーはレットになります。

これは選手のプレー内容とは関係なく、試合を正しく進行させるための措置です。

促進ルールの導入

カットマンの対戦などで発生することが多いのが、促進ルール(試合を早く終わらせるための特別ルール)を導入するためのレットです。

1ゲームが10分経過しており、点数の合計が18に満たない場合、審判はラリーを止め、促進ルールの適用を宣告します。

その際、ラリー中であればそのラリーはレットになります。

サービス、レシーブの順番の間違いに気づいたとき

特にダブルスに起こりやすいケースです。

ラリー途中でサービスやレシーブの順番の誤りに気づいた場合、そのラリーはレットになり、その後正しい順番でプレーが再開されます。

ここで注意してほしいのは、誤りに気づく前のポイントは全て有効になる点です。

遡ってやり直すことはないので、混乱せずに次のプレーに入りましょう。

選手やアドバイザーに注意や警告を出すとき

試合進行を妨げるような行為があった場合、審判は試合を止め、選手やアドバイザーに注意を出すことがあります。

このために止められたラリーは、レットとして扱われます。

発生することは非常に稀ですし、自分に関係のない警告であれば、落ち着いてプレー再開を待ちましょう。

「レット」と「フォルト」の違い

卓球における「フォルト」とは、ルール違反やプレー上のミスにより、相手の得点となることを指します。

レットは誰のせいでもないやり直しですが、フォルトは明らかに自分のミスによる失点です。ここが一番大きな違いです。

最も多いのが、違反サービスによるフォルトです。

これらは、ルールを知ることで防げるものがほとんどです。

  • 正しくトスが上がっていない(高さ16cm以上、ほぼ垂直に)
  • 指の上にボールをのせていた
  • 台より低い位置や、エンドラインより前からサービスを出していた
  • ダブルスで間違ったサイドにバウンドさせた

上記のようなフォルトは、正しいサービスの知識を持って練習していれば、防げるものではないでしょうか。

特にダブルスでは、相手コートに集中しすぎて、自分のコートの左半分に最初のバウンドをさせてしまうミスがよくあります。

これらはいずれもフォルトとなり、相手の得点になってしまいます。

サービスにおけるフォルトは、正しい知識を持って練習すれば必ず防げます。

もし試合でフォルトを取られてしまっても、「次は気をつけよう」と切り替えて、落ち着いて次のプレーに入ることが大切です。

レットを巡るよくある誤解

レットはシンプルなルールですが、部活動などで広まってしまった「間違った常識」がいくつかあります。

ここでは代表的な誤解を整理して解説します。

「サービス時のレットは何回まで?」の正解

サービスがネットや支柱に当たって入った場合のレットには、回数制限はありません

  • 1回目:ネットインによるレット(やり直し)
  • 2回目:ネットインによるレット(やり直し)
  • 3回目:ネットインによるレット(やり直し)

上記のケースのように、何回連続でネットに当たったとしても、そのボールが相手コートに正しく入っている限り、すべてレットになります。

ここで注意したいのは、正しいサービスかどうか判断が難しい場合に審判が出すレットです。

審判が「違反かどうか怪しい」と判断した際、1回目はレットとし、改善を促すことがあります。

  • 1回目:正しいかどうか判断が難しいサービス→レット
  • 2回目:同様の判断が難しいサービス→フォルト

これは、選手に正しいサービスを促すための対応です。

ただし、中高生の試合では、教育目的から、3~4回目以降からフォルトを取ることがあります。

この「判断が難しいサービスへのレット(1回のみ)」と「ネットインによるレット(無制限)」が混ざってしまい、「レットには回数制限がある」という誤解が生まれたのだと考えられます。

ラリー中にネットに当たった場合は「レット」ではない

初級者が特に混乱しやすいのが、サービス時とラリー中のネットインの違いです。

ラリー中にボールがネットに当たって相手コートに入った場合、レットにはなりません。これは「有効な返球」として扱われ、そのままラリーが続行されます。

ラリー中にネットに当たっても、相手コートに入ったのなら、ラリーを止めずに打ち返しましょう。

まとめ:ルールを正しく知れば、自信を持ってプレーできる

レットの意味や条件を知ることで、これまでに感じていた「もやもや」が少し晴れたのではないでしょうか?

  • レットは「やり直し」であり、得点は動かない
  • ネットインだけでなく、準備不足や外部の邪魔など原因は様々
  • 審判が手を挙げたら、すぐにプレーを止めてOK
  • ラリー中のネットインはレットにならないので注意!

ルールは選手を縛るためのものではなく、お互いに公平・公正に公正・公平にプレーを楽しむためのもの。

正しく理解しておけば、審判の宣告に戸惑うことが少なくなり、試合にもより集中できるようになります。

試合中にレットを宣告されても、落ち着いて、前向きに次のラリーをスタートさせてくださいに臨みましょう。

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